はじめての日記

noteに初めて日記を書きます。

2021/04/11(日)

3時に起床。仕事の事が頭の片隅にあるのだろう。せっかく人の家に泊まっているのに早朝覚醒。寝付けずスマホを見ていると次第に明るくなってきた。仰向けになり天井を眺める。新築のアパートという事もあり、天井も真新しい白。何分眺めたか分からないが気付いたら二度寝していた。

9時起床(2回目)。卵スープをご馳走になり家を出た。そのままの足で朝から一人でラーメンを食べに行った。あっさりとした煮干しラーメン。身体に染みた。美味しいものを食べている時は余計な事を考えていない。という事に最近気付いた為よく食べている。太ってきている。痩せる気はない。よく食べる人が好きだし、よく食べる自分も愛したい。

11時帰宅。早朝に見ていたYouTubeの釣り動画に感化され、釣り道具を車へ積み込み再度外へ出た。車を走らせる。対向車はカップル、ファミリーばかり。対して俺は1人。
Twitterで「釣りに行く時は1人になりたい気分の時」などと強がったが、意図して1人になった訳でない。交友関係が狭すぎて必然的に1人にならざるを得なかった哀れな男である。それでも何かにつき動かされるように車を走らせた。そう思った時、車内では久保田利伸さんのLOVE RAIN〜恋の雨〜が流れていた。

釣り場に着いた。急に釣りをしたくない気分になった。めんどくさくなってきた。魚釣って捌くの手間だし、寿司屋行って美味い魚食って帰るか?などと思った。しかし、針も餌も準備してしまったので仕方なく釣りを開始した。
私の目線はウキの浮かぶ水面ではなくて海のずっと向こうにあった。太陽が海を照らしてキラキラと光り輝いていた。そこで初めて、私は釣りをしたいのではなく海が見たかっただけなのだと気付いた。

しばらくすると、隣に私と同い年位のカップルがやってきた。「どうすか、ここ釣れますか?」と馴れ馴れしく女が聞いてきた。私はまだ1匹も釣っていなかったので「ぁぁ、ぁ、釣れないですよ、そろそろ場所変えます。」とぎこちなく言葉を放ってその場を離れた。
今思い返すと、来たばかりだしその場にいれば良かったのだろう。しかし、釣りをするつもりで来たはずが、本当は海を見たいだけだったと分かったし、哀れな男を際立たせるかのようにカップルに話しかけられ気持ちが落ち込んだので仕方なかった。
そういえば先週末も1人でショッピングモールを歩いていた時に、子連れ家族が放つキラキラ感を見せつけられ惨めな思いをした事がフラッシュバックした。悲しくなった。

最近「1人でも全然平気」という人が世の中に増殖しているけれど、本当に平気なのか。大丈夫じゃないんだろう本当は。ちなみに私は大丈夫じゃない。気が狂いそう。

結局車の中から海を眺めていた。



16時。自宅に着き即ベッドに入り込みポテチを食べた。窓に西日が差し込んでいる。
1時間ほど昼寝した。

18時。スマホをいじってシャワーを浴びてウナギを焼いた。ふるさと納税の返礼品。めちゃくちゃ美味かった。

19時。寝るまでの時間を考える。土日の儚さに涙が出そうになる。そして、明日、将来の事を考えている。私は何のために仕事をしているのか。何のために生きているのか。一瞬の楽しみの為に何故これほどまでの苦労を強いられるのか。周りは結婚していく人がいる中で俺は何をしているのか。
頭に浮かんでくるのは自分への憎悪。それなりに頑張ってやってきたつもりだったけど足りなかった。どこかで清算したいけどそんな事をしていたらさらに思い描いた人生から遠ざかる。生きる屍とはこういう人を言うんだろう。死の順番待ちをしているだけの人生。どこで踏み外したのか。そもそも走ってきた道が間違いだったのか。

こんな事を考えていても明日は来る。社会の波に合わせて漂うだけ。そうであるならば、何も考えない方がいいのかもしれない。私は考えすぎなのかもしれない。

天井を見上げた。私をどう見ているだろう。
目を閉じるまで向き合っている天井なら何か教えてくれるかもしれない。


私は天井を見つめ、朝を待つ。

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