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思うこと 半分

今日は秋分の日。昼と夜が半分。
彼岸の入りは20日。そこかしこで彼岸花が目に入る。

去年の今日は、掛川に住むある人に会いに行くため、友人と電車に揺られていた。わざわざ浜松で新幹線を降り、遠州鉄道と天竜浜名湖線を乗り継いだ。線路の片側は茶畑、反対側は稲刈り直前の田んぼ。線路のすぐ脇には彼岸花が列をなして咲いていた。

お気に入りの曲があってね、と友人。
イヤフォンを半分こして右耳は彼女、左耳は私。
何回もくりかえし、くりかえし。

あれから1年経って、ワイヤレスのイヤフォンがよく目に映るようになった。あの、線でつながっている2つを半分こする感覚は、ワイヤレスでは感じられないのだろうな、なんて少しだけ哀しい秋の風だ。

サムネイルは彼岸花、別名曼珠沙華(天上から持ち込まれた白い花という意味の梵語より)。
花言葉は「独立」「悲しき思い出」など。

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