【2024年大相撲一月場所】はじめての相撲観戦、熱かった
2024年1月14日、日曜日
相撲好きの母からチケットを譲ってもらったので、
夫と2人で国技館に行ってみたところ、とても楽しかった。
現地での観戦は初めて、
相撲自体も特別詳しくない素人の感想になるので、
誤った見解などがあってもご容赦ください。
着いたら何を食べるかと話しながら両国の街を少しぶらついた後、国技館に向かう。
外にはキッチンカーや売店が出ており、
入る前から「祭」を感じて気分が高まる。
今ここで一杯ひっかけたい衝動に駆られつつも、チケットを持って国技館の入り口に向かった。
十両の土俵入りが行われる14時過ぎから混み出すそうなので、少し早めの11時に入場。
館内で寿司とビールを購入して席に着く。
寿司とビールの合間に、この日のためにレンタルをした望遠レンズをカメラにつけておいた。
ところで、この日の国技館では寿司、天ぷら、カリカリポテトなどを食べたがどれもとても美味しかった。
アルコールの種類も豊富で、酒飲みの私は売店のメニューを見た段階で既に「また必ず来よう」と誓っていた。
まだこの時間は番付の下の方の取り組みが行われているようで、客席はまばら。買ってきた寿司も食べ終わり、相撲の取り組みをじっくりと観察する。
私は相撲というのは、単純な力比べの押し合い勝負と思っていたのだが、しばらく取り組みを見るうちにそれは誤解だと分かった。
ぶつかり合いの中にも駆け引きが存在する。
勿論力が強いほうが有利だろうが、闇雲に押していると身を引かれて倒れてしまう。土俵際まで追い詰められても巻き返すパターンもあり、最後まで目が離せない。
力士同士が組み合って膠着状態となると会場から応援の声が次々に上がる。
相撲、これはとんでもなく面白いかもしれない。
激しい攻防の末の決着には、思わず「すごい!」「惜しい!」「あー」とか声が出てしまっていた。
取り組みが始まる直前の、水を打ったような静けさも良い。
観客全員が息を呑んで勝負の行末を見守り、会場が一体となる感覚があった。
相撲素人なこともあり、
特に力士の中に所謂「推し」はいない状況での観戦だったが、それでも充分に楽しめた。
隣の席で夫が取り組み表やその裏の力士の情報を教えてくれていたのだが、力士の出身地が自分と同じだとそれだけで同郷の者として応援に力が入る。出身地を意識した四股名を聞くのも楽しかった。
手作りの応援グッズを持っている方々も多く居て、大勢の人に支えられて相撲があることを改めて実感する。
相撲を見ていて気付いたことが、相撲由来の言葉の多さだ。
白星黒星にはじまり、夫と会話をしながら度々「あ、仕切り直しって」「土をつけるってもしかして」と顔を見合わせた。
観客参加型のライブのような楽しみ方をしていたが、取り組みの前の一連の流れ、力水を口に含むであったり、塩を撒くであったり、を見ていると土俵上の神聖さも伝わってくる。
結びの一番から、弓取り式まで見終え、相撲の感想を話しながらこの日は帰路についた。
こうやって帰り道が楽しいと思える日が好きだ。
大満足の一日だった。
その翌日から、夕飯の準備をしながら相撲中継を観るのが日課になった。千秋楽を迎えてしまい、今は相撲中継のない夕方が少し寂しい。
毎日見ていると、各力士の取り組みの特徴のようなものが、初日よりはなんとなく掴めてきたような気がした。
まだまだわからないことのほうが多いが、興味を持てるものが人生に増えるというのはとてもうれしい。
また国技館で相撲観戦をする日をとても待ち遠しく思う。
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