コテンラジオ第21話 秦はどのように成長していったのか 気づいたこと
コテンラジオ第21話を聴いて、要点を抜き出し所感を述べます。
●始皇帝は法家をフルに生かした
⇒商鞅以後も法家は重用されていたかというとよく分からない。張儀も魏冉も范雎も法家の人というイメージはない。始皇帝の時代になり韓非子や李斯という法家が再度顕れてきたイメージ
●商鞅が秦を根底から改革してライジングさせた
⇒商君の改革、変法はマジやばいよな。むしろ中国を作ったと言っても過言ではないかもしれない
●法律で国を運営していなかった時代があった
⇒明文法を作ったのが鄭の子産で春秋後期の人だもんなー。それすら批判されていたわけで、明文法自体が異端だったってのがすごい
●貴族が好き勝手やっていたところに法家登場
⇒まさに社会問題に対するソリューションって感じだわな
●商鞅のやったことを一言で言うと富国強兵
⇒まとめてみると単純だが、徹底したという事がすごい
●農業の奨励
⇒現代の感覚とは比べるべくもなく食料生産が重要だったし、戦争やるにも人口増やすにも食料が最も重要な要素なわけだから本質を突いている
●愚民政策を行っている
⇒国の成長期に余計な知識は無駄。皆同じ方向向いてがむしゃらにやるというほうが向いているというのは最近日本も経験してますよね。それの負の遺産が我々世代を苛めているわけですが
●官僚制を始めたのも商鞅
⇒これもかよ!始皇帝が始めたのかと思ってたけど、秦の国内で始めてたのは商鞅だったんだ…マジすごい人だな
●官僚制を取ることによる地方豪族の権力の剥奪
⇒この時代、君主権が低くなり下剋上というものが流行していたわけで、そのファクトを認識し改善策として行ったのが中央集権制だったという事なのだろう
●信賞必罰の徹底
⇒言うは易し行うは難しの典型。徹底したというのが重要
●上記のようなことを明文化し徹底
⇒明文法を作ったことと徹底したことの凄まじさよ
●現代的な感覚から真逆なので、悪者に思うかもしれないが
⇒商鞅を悪く書いてある本を読んだことはないが、確かに現代的感覚では悪い奴だw
●商鞅の著書に曰く「正しいと思ってやっているわけではなく、この時代に合ってると思ってやっている」
⇒コテンラジオでよく出てくる思想。相対的、時代時代にあった最適なやり方がある
●この時は天下統一の概念がない
⇒ローマ以降、ヨーロッパ統一という発想を持つ人がいなかったのと同様の話 商鞅~始皇帝がいなければ中国だって諸侯国になっていたかもしれない
●民衆は大変だったと思う
⇒大変だったから劉邦の法三章に感動したんだろうなー
●国の統治の仕組みを他国に先駆けて根底から変えた
⇒呉起のように変えようとした人もいたし、申不害や李悝のように法家の宰相も他国にはいた。でも成しえなかった。秦が出来たのは幾重の偶然と状況なんだろうなと思う
●信賞必罰の仕組により兵も強くなった
⇒やる気を上げるって重要だよねー
●貴族権力が落ちて大反発を喰らう
⇒呉起はここで殺されて、君主は貴族に押し切られた
●魏は商鞅を逃した
⇒魏は本当やばい。これ以前にも呉起を楚に逃し、孫臏を斉に逃し、後にも范雎を秦に逃している。最近、IT人材を大企業は月収30万円で成長ベンチャーは80万円で募集しているという求人を見て、まさに魏と秦の関係だなと勝手に思ってた
●商鞅の法を徹底する覚悟を示す
⇒君主の孝公も偉い人だよ
●最終的に商鞅は車裂きの刑にあう
⇒車裂きって関節外して肉にも切れ目とか入れておかないといけないらしいですね。人の体はそう簡単に千切れない。むしろ引く馬の方が疲れて走らなくなるらしい
●秦は後進国だったからこそ人材を集め強くなった
⇒尾原和啓さんが越境と言っていたが、変わろうとしている後進国の方がえてして圧倒的に強くなる
●中国やばい
⇒中国ヤバイ
●まとめ
商鞅がいたから秦は強くなり天下を統一したとよく言われるが、中国の原型概念を作ったのは秦なわけで、商鞅が中国という概念の元作ったと考えてもよい気がする。それくらい大偉人だし先駆的な人。
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