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ブランドコンセプトを考える

1、アパレル事業を通じて何を世の中に伝えたいのか

2人目の出産後、職場復帰をする頃には

これまで長く築いた仕事や高い報酬を捨てて、

自分の人生をかけた「夢の実現」へとの博打的な勝負に出る決意をするわけですが・・・。

人生で何を大事にしていきたいのかと自分自身に向き合った時に

いつもたどり着くのが、

「自分の生きたい人生ややりたい挑戦に遠慮なくトライしてみる」

という答えでした。

これは、経済的にも身体的にも多くを学び、リスクをとることあるかと思いますが

子供達に一番伝えたいマインドでした。

その時に、私が今までもこれからも大事にしていきたい信条が

「人との繋がり」を大事にすることです。

いつだって、家族や仲間が支えてくれ、仕事を応援してくれるお客様や取引先があって、よりよい将来は何かを一緒に考える仕事仲間がいる。

それで活かされてきた人生だったなと振り返るとき、

私のアパレルブランドのコンセプトが

①ルーツである「沖縄の文化や伝統」を次の世代や県外・海外に発信すること。

②どこの世界だって共通の「人との絆」を大事にすること。

となりました。

「ブランドコンセプトを見出す」⇨ここには、そのブランドを立ち上げる人の人生や価値観の物語があります。

それが、ブレないコンセプトになり、いつも原点回帰させてくれるものになります。

私が、ブランディングやコンセプトメイクをお仕事としてお手伝いさせていただく時には、ここの文脈をとても大事に聞かせて頂いています。


2、「絆(Kizuna)」を表現する

ブランドをスタートすることを決意し、どんな風にこの目に見えない「絆」というものをお洋服で表現しようかと考えたことが、

・リンクコーデ

・コラボレーション

という切り口でした。

リンクコーデはいわゆるお揃いでお洋服を着るということですが、お洋服をただ合わせて着用することが大事なのではなく、

その行為を通じて感じる「家族や仲間、愛する人」との絆や、育む思い出の1着になることで、心に残るお洋服になるのではと考えています。

きっかけは、長女が「今日は、ママとお揃いで嬉しい♪」と、喜んで着ていたお揃いのワンピースでした。

コラボレーションは、よく今の時流で取られる手法の一つです。

これには、フェーズ、力量、誰と何のためにするのかなど、目的が違えば結果としてうまく行かないこともあります。

・コラボする相手の方にブランド力やネームバリューがある場合は売名・利用されていると思われない為の提供できる価値(逆に自社にとってはブランディングになるがそれだけだとコラボレーションは上手くいかない)

・同じマインドでモノづくりができるのか(プロジェクト自体を推進する責任感や熱量)

・コラボをすることによって両者にとって価値やマーケット、技術的なことなどの広がりがあるのか。(どちらか不足していることを補える関係性)

・本当に事業化した方がいい時期やフェーズなのか(構想の練りやモノづくりのスケジュール感、販売などサービスリリース後までの導線の課題など)

自社ブランドを通じて、多くのアーティストや工芸作家、企業のコラボレーションをしてきました。

私の力不足も多くあったものもあったと思います。

目的が違えば、手法も商品もコンセプトから外れたものとなり、消費者まで届かなくなってしまった経験もありました。

今、そのコラボレーションでどんな将来やどんな世界を実現したいのかを第一に考えています。

10代の頃に描いた「沖縄に貢献できる人になる」という夢は、あながち、今やっているコラボレーション全ての根元となる「沖縄の文化と伝統」を多くの人や次の世代に伝えるというところから離れていなくもないのかな〜と・・・。


次回は、私が多いに悩んだブランドマーケットとなるファッションと必需品とお土産について。

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