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正欲

朝井リョウさんの正欲という作品を読んだ。
映画も公開されてるみたいで原作を読んだ後に映画も観た。

多様性という言葉はいろんな場面で当てはまり、便利だが多用してはいけない言葉。
都合のいい言葉で、時には人を傷付ける言葉。

他人の正しさを尊重して認めることができる人なんて、ほんの一握りでそんな人は本当は存在しないのかもしれないとさえ思った。

人は自分の理解できる範囲で物事を考え、理解できる言葉や答えを受け入れる。
そして、理解を超える物事、理解できないことを異端とみなす。
この物事が場合によっては増悪の対象となり得る。そして、ことごとく排除される。

すごく考えさせられると同時に、カミュの異邦人を読んだ時の感想とも通づる部分があると感じました。

やはり、昔も現在も人はある視点から俯瞰するとそこまで進化せずに時だけが容赦なくわがままに過ぎ去っていってるようにさえ感じられた。


最後に、この作品は個人的に純文学だと思う。

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