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ふんわりと死を考えて、楽に生きましょう

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人は皆死にます。問題はどう死んでいくかです。裏を返せばどう生きるかが重要です。最近は死に方をある程度選べます。誰も避けられない死。ふんわりと気負わずに、考える材料を提供します。
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#死

治療方法は誰が選択するか?

 死はいろんなかたちがあります。  そして、多くの人が医療機関で亡くなるので、亡くなる前にはほとんどの人が医療行為を受けます。  では、どんな医療行為を受ける(する)かは、誰がどうやって決めるのでしょうか? 問題です。 ①52歳。喫煙者。数年前から健康診断で、医療機関での精査を勧められていたが、受診していなかった。  今回、急性心筋梗塞で救急病院に搬送。 ②83歳。数年前に脳梗塞で、ほぼベット上の生活。簡単な返事程度は可能。今年になって誤嚥性肺炎を繰り返している。  今回、

結局、死の経過は2パターンでしょうか?その②

繰り返し  前回『死のかたち』で書きましたが、人の死の経過には4パターンあります。  ただ、よく考えてみると、結局は2パターンなのかと思います。 ・急に亡くなる、”急性期医療等における急性型” ・悪くなったり、良くなったりを繰り返していく、”高齢者等の慢性型(呼吸不全等)”  この2パターンです。  今回は、高齢者等の慢性型(フレイル、認知症等)(右下黄色グラフ)パターンを考えてみようかと思います。  フレイルという言葉があります。  これは、フレイリティ(Frailty

結局、死の経過は2パターンでしょうか?その①

 前回『死のかたち』で書きましたが、人の死の経過には4パターンあります。  ただ、よく考えてみると、結局は2パターンなのかと思います。 ・急に亡くなる、”急性期医療等における急性型” ・悪くなったり、良くなったりを繰り返していく、”高齢者等の慢性型(呼吸不全等)”  この2パターンです。  急性パターンは、そんまんまだと思いますけど、その他のパターンは、治療方法が進歩してくると、やっぱり、急性増悪と改善を繰り返すようになり、”高齢者等の慢性型(呼吸不全等)”パターンになるの

死のかたち

 人が亡くなる時、どのような死の経過を辿るでしょう?  これは、結構有名な図なんですけど、人の亡くなりかたを分類したものです。実際の経過はもっと複雑ですが、だいたいこんな感じに分けられます。 急性期医療等における急性型(左上の青グラフ)  事故、自殺。あとは心筋梗塞・脳梗塞なんかの急に亡くなるパターン。  多くの人が、イメージし易いのではないかと思います。 がん等の亜急性型(右上の緑グラフ)  病気としては、がんなんかの悪性疾患が分かりやすいかと思います。 高齢者