no title:20060402

逢いたい

君に真剣に見つめられて
照れくさかった私を思い出した
あんまり真剣に見つめるから
優しくて愛しそうな目をしてるもんだから
私は顔を上げられなかった
目を合わせて見つめ返すなんて
もってのほか
ただ君の視線を真横で感じながら
じっと座ってた

「こうしてる時間が好きなんだ」

何てゼイタクな言葉だったんだろう
何百カラットのダイヤモンドよりも価値のある
世界中の宝石をかき集めても足りることのない
何ともゼイタクな言葉

君の素直な気持ちが外へ出ると
私の目の前でまぶしすぎるぐらいに輝いた
触れようとしたら、あったかすぎて
伸ばした手を思わずひっこめた
明らかな温度差がそこにはあったんだと思う
君はあったかすぎて、私はつめたすぎた

私が今ごろ熱を帯びたって
もう溶け合うことはできないんだろうな

でも逢いたいよ
もう一度君の瞳に映りたい

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