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サリー、白線、しぶき

大丈夫そう?と聞かれて、ちょっとしんどいです、と答えた。何がしんどい?と聞かれて、わたしには荷が重いです、と答えた。
そうだ、わたしには荷が重い。荷が重いって言いたかったんだ、ずっと。

別になんだって、やろうとおもえば出来るけど、やろうと思って努力すれば大抵は出来るけど、なにもかもに対して思ってる、出来るけど、わたしには荷が重いよ。

本当はずうっとふにゃふにゃしてたい
ひとりでいると寂しいけど
ふにゃふにゃできていい
ふにゃふにゃしてたい…

ああこうしてぷかぷか、
浮かんでいたら目の前に白、
黒、青、まどろんで朝、
なにも知らされず唐突にそれは
現れる

この高いヒールで踏んづけよう
踏んづけてしまおう
仕舞おう、終おう、
舞城王太郎も言ってたね、
そんなにかき混ぜりゃ耳でも鼻でも
グチョグチョ音が鳴るんだよ

ここで馬のひづめみたいに
足跡深く残すくらい強く、
踏ん張ってやろうかと思っても
また朝方やってきて倒れる
言いたいことなんかいっぱいある
お前にもお前にも
でも何にも言いたくない
朝方やってきて倒れる
お願い来ないで

花を踏まないようにつま先で歩く、
軽やかに、進んでやる気を出せる、
街に繰り出せる、ひとの基準で選ばれた、
美しさを無視できる、受け入れた上で、
自分の美しさを見出せる、眠さ、
ケチャップとソースを同量合わせて、
コロッケに乗せてサンドイッチ、
を作る、
さあ朝、また目が覚める前に珈琲の夢だ



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