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離れ島

言葉で黙らせてくれ 俺を
浴びせられる罵倒の意味によって
間違っても変わったりしないように

まずもって誰かが始めた理の中に
入り込んでく意思なんかお前らには要らなくて
ノータリン 足し算も引き算も出来やしない
だから確かめる痛かったり苛立ったりの繰り返しで

さよなら 触らない 言い訳の数々
下がらない お前の足をどんだけ踏みつけても
サンタとかがいるなら 置いていくだろたぶん
俺らが一番欲しがったあれこれ
言葉じゃ何も得られない生活で
言葉だけがいつも味方だった

金が高く積み上がった横でなら
本音を忘れて生きていけるのか俺は
人の金が貯まった口座の中だから
踊ったり笑ったりできるのかお前らは
お天道様まで届くように鳴らせよ つまり
どうせならでかい声で悪いやつだと叫べ

立てた中指に行間があるのなら
読み飛ばせ全部お前への当てつけ
俺の頭に脳みそがあるうちに その日の
死んだ感情ぶちこんで泣かせてくれ 頼むよ
言葉が必ず返ってくる俺らの
住む世界だけはまぶしい そうだろう

黙らせてくれ 俺は 今でも
聞こえてくる声に耳をそばだてている ここで
黙らせてくれ俺のこと 言葉で
死期を早める季節のど真ん中
笑ったり泣いたりしながら
ただ生きていたい
それだけ

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