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【新聞連載④】第32回人間力大賞にて会頭特別賞受賞

『人間力』とはなにか、そんな問いを自らに問いかけることで成長できた貴重

な機会となりました。

若者版国民栄誉賞と呼ばれる、日本青年会議所主催の第32 回人間力大賞にて会頭特別賞をいただきました。

この賞は、1938 年に米国青年会議所によって始まった Ten Outstanding Young Men (十人の傑出したアメリカの若者たち)というかつてはジョン・F・ケネディーやエルヴィス・プレスリーなども受賞している活動が起源で世界各地に広がり、日本で 1987 年にスタートしました。

地域の課題解決に当事者意識を持って取り組む全国各地の20 歳から 40 歳の推薦された約三百人の活動家の中から選出し、表彰するものです。

霞ヶ関まで一人でプレゼンに行って緊張しました

一次選考は書類で選ばれ、二次選考は数日間の web 投票で上位に入らなければ最終審査に進めないという過酷なものでしたが、周りの方々の協力のおかげで 738 票を獲得し受賞につながりました。

教育やまちづくりの仕事というのは、目に見えない新しい価値創造を含みま

す。要するに、人や街の成長というものはどれだけの成果が出てもお金に単純

換算できるものではありません。

テストの点数や街の人口の数というのはあくまで『成長』の一側面であり、数字に落とし込むことで現代社会にあった価値指標を定めているまでです。

私は仕事を進める上で、新しい価値そのものを定義し、協働相手の理解と協力が必要不可欠なのですが、現代の社会構造上稀な職と言わざるを得ず度々困難が訪れます。しかし、そんな困難が希望に転じることがあります。

今回の選考にあたり、お世話になった方がこんなことをおっしゃっていました。『今回の人間力というのは、あなた自身でなく、あなたの周りの人たちの人間力が問われているんだね』と。738 票という数字に大きく貢献してくれたのは、いつも支えてくれる岡崎の中小企業の経営者の仲間たちと、プロジェクトに参加してくれる学生たちです。

スピード感と熱量のある彼らが周りにいなければ、今回の受賞に繋がりませんでした。金なし暇なしの私の人生をこのような形で表舞台に出していただき大変恐縮ですが、誇りというのは周りの方々につくっていただくものなのだなと気づくことができました。


この恩返しをしていくためにも、活動を持続しより多くの方々に理解していた

だく必要があると考えています。この場をお借りして、これからも活動を続けていくことを宣言させてください。

人間力をなにで測るかは、人によって違うはずで、自由なものだと思いま

す。私自身の人間力はお金でも物でも権力でもなく、次世代を担う若者達のた

めの、大好きな人たちとの活動で示していきたいと心に決めた出来事でした

(2018年8月11日 東海愛知新聞掲載)

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