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天皇杯優勝に向けて!(今シーズンお疲れさまでした。まだまだここから駆け上がりましょう)

 2019シーズン最終節の名古屋戦は、これまでのうまくいかない状況からメンバーを入れ替えて、内容も改善し、勝利でリーグ戦を締めくくることができた。
 「明けない夜はない」という言葉があるが、暗中模索のなか天皇杯に向けて夜明けが見えてきた印象があり、精神的に一息つける勝利だったと思う。
 そんな中、今回は2010年以降の天皇杯の状況について振り返っていきたい。

2010年以降の状況

 2010年以降の天皇杯のベスト4以上は以下のとおり。

天皇杯

 注目すべきは2013年を除いて、決勝では当該年度のリーグ戦における上位チームが勝利しているという点だ。

 天皇杯と言えば、「ジャイアントキリングするチームが現れるか」という要素が重要視されがちな大会であるが、準決勝以降はリーグ戦終了後に開催されるため、メンバーを固定しやすく、シーズン中の連戦でメンバーを入れかえたチームが下のカテゴリーのチームに敗北するというような現象が起きにくい。

 準決勝までは一発勝負の怖さで下位チームが上位チームを倒すことがあるが、決勝ではリーグで上位のチームが総合力で勝利する確率が高い。そのシーズンにおいてのチーム力を表しているのだろう。

 現時点のベスト4のチームの中では鹿島が3位と最高成績となっている。

 したがって、12.21(土)16:05KOのV・ファーレン長崎戦に勝利できれば、優勝の可能性はかなり高くなると思われる。幸いにしてホームで闘うことができるため、地の利も活かし、確実に勝利したい。決勝も大事だが、何よりも準決勝の重要性が高い、ということを感じてほしいと思う。

 反対側のブロックでは順位的にも、個々のメンバーの能力に関してもヴィッセル神戸の方が一枚上手かと思われるが、おそらく魔物は準決勝に潜んでいる。

 我々は何よりも長崎を倒すことを考えなければいけない。相手は社長の退任もあり、最後の花道を飾るために必死に闘ってくるだろう。天皇杯は4つのタイトルの中で残ったものではなく、今シーズン終盤でみせることのできなかった「鹿島は重要な試合で勝ってきた」という姿を取り戻すために最も重要なタイトルだ。

 令和最初の、新国立最初の、という枕詞がつけばそれは10年20年と語り継がれるだろう。そこに常勝鹿島の名を刻みたい。