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essential blue

田舎(弘前)の高校生の頃、よく通ったのは実家のすぐそばにあった「仁夢」というジャズ喫茶と、もう一軒は「キャバーン」というブルース喫茶でした。「キャバーン」は、弘前市民であれば知らない人はいない「蓬莱橋」という橋の袂にあって、地下に降りて行く階段の記憶があります。素敵なブルースが流れていたのですが、シャイな僕は流れているアーティストの名前を尋ねることすらできなかったのです(本当だってば)。「キャバーン」は高校卒業後帰郷してみるといつの間にか無くなってしまい、どこかに移転したこともあったようなのですが、その後の所在はネットを見ても奈良美智さんの記述(「仁夢」にも行っていたらしい)くらいしか出てきません。奈良さんは僕と同じ高校の一年後輩なので、記憶にはないけれど恐らくはすれ違ったことくらいはあったでしょうね。

もちろんブルースが好きだったからこそそこに通ったのだし、この世代の音楽好きのご多分に洩れず僕もギターに熱中していて、ブルースに挑戦することも多かったのです。ただその当時はブルースのアーティストはほとんど知らず、田舎では音源もなかなか手に入らなかったので、自分でディスクを入手するようになったのは主に高校卒業後で、ブルースを熱心に聴いたのも高校からその後の4−5年間でした。残念ながら最近のブルースは全く知りません。だからどうかこの記事をディスク・ガイド的に捉えないでください。

現在も懐かしくなって時々引っ張り出して聴いていますが、未だに最高にカッコいい音楽だと思っています。本稿ではその頃聴いていた「僕を構成する、僕にとってessentialなblues」をセレクトしました。もちろん同時代的に聴いたものはなく、ほとんど全てが後年に聴いたものです。一番聴いたのはT-bone Walkerかなぁ。ABC順で順位はありません。



Albert King - King Of The Blues Guitar (1969)


B.B. King - Completely Well (1969)


Blind Lemon Jefferson - King of the Country Blues


Buddy Guy - I Was Walkin' Through The Woods (1970)


Charley Patton - Best of Charley Patton


Earl Hooker - 2 Bugs and a Roach (1969)


Elmore James - Whose Muddy Shoes (1969)


Fred McDowell - You Gotta Move (1965)


Freddie King - Freddie King Is a Blues Master (1969)


Hound Dog Taylor - Hound Dog Taylor & The Houserockers (1971)


Howlin' Wolf - Moanin in the Moonlight & Howlin Wolf (1959)


Jimmy Rogers - Chicago Bound (1976)


John Lee Hooker - Burnin' (1962)


Junior Wells - Hoodoo Man Blues (1965)


Lightning Hopkins - Texas Blues Man (1968)


Little Walter - Little Walter (1957)


Magic Sam - West Side Soul (1968)


Muddy Waters - The Best Of Muddy Waters (1957)


Otis Rush - Right Place, Wrong Time


Robert Johnson - The Complete Recordings (1936, 1937)


Robert Lockwood, Jr. - Steady Rollin' Man(1973)


Skip James - Skip James Today! (1965)


Son House - Son House Library of Congress Recordings 1941-1942


Sonny Boy Williamson II - Down and Out Blues (1959)


T-Bone Walker - The Complete Imperial Recordings, 1950-1954


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