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Absolutely AOR

以前どこかで「僕が昔の音楽を再び求め始めたら終わりだ」なんて書いたことがあったけれど、最近すでにそんな状態になっています。

中学〜高校と先に書いた70年代のsoulにハマりつつ、同時にジャズ/フュージョンやブルースなどを聴いていました。高校卒業後くらいからそれらに伴って聴き始めたのがAOR(Adult Oriented Rockです。出会いは音楽好きのいとこに教えてもらったMichael Franksの"Art of Tea"。ジャズ/フュージョン的な人脈のサポートを受けた彼の音楽は、青臭い年頃の僕にはおねえちゃんに受けたい一心で、死ぬほどおしゃれに思えたのです。

しかしAORってとても境界が曖昧というか、よく言えば範囲が広いというか、要するに決定的な定義はないわけです。だからどこまでがAORっていうのは多分に個人の趣味によるものでした。僕にとっては少し大人っぽくてメロウで、その当時の洗練を感じさせてくれた音楽がAORだったのです。例えば僕はAORの中でもあまりロック寄りのものはダメでした。だからここで選んだ、こういう感じをAORとして捉えて聴いていました。

この後も、もちろん現在もAORと称される音源は山ほどあるのですが、ここでは僕にとってAORが最もAORであった1970年代中盤から1980年代中盤頃に、リアルタイムで聴いた24作品を選びました。ABC順で、順位ではありません。特によく聴いたアーティストのアルバムは複数選んでいるものもあります。いざ並べてみると、70年代ソウルのセレクト同様に誰もが聴いているベタな名盤ばかりになりました。残念ながら隠れ名盤的なものは僕は聴いていなかったということですね。

そういえば女性はCarole Bayer Sagerだけ。振り返ってみればAORって男の音楽だったのかなぁ。



Bill LaBounty - Bill LaBounty (1982)


Bobby Caldwell - What You Won't Do For Love (1978)


Bobby Caldwell - Cat in the Hat (1980)


 Boz Scaggs - Silk Degrees (1976)


Boz Scaggs - Middle Man (1980)


Bruce Roberts - Cool Fool (1980)


Carole Bayer Sager - Sometimes Late At Night (1981)


Christopher Cross - Christopher Cross (1979)


Donald Fagen - The Nightfly


Erik Tagg - Rendez-Vous (1977)


Eric Tagg - Dreamwalkin' (1981)


Gino Vannelli - Brother To Brother (1978)


J.D. Souther - You're Only Lonely (1979)


Kenny Rankin - Silver Morning (1974)


Larsen-Feiten Band - Full Moon (1982)


Michael Franks - The Art of Tea (1976)


Michael Franks - Sleeping Gypsy (1977)


Michael McDonald - If That's What It Takes (1982)


Michael McDonald - No Lookin' Back (1985)


Michael Sembello - Bossa Nova Hotel (1983)


Ned Doheny - Hard Candy (1976)


Nick DeCaro - Italian Graffiti (1974)


Rupert Holmes - Partners In Crime (1979)


Steely Dan - Gaucho (1980)


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