心の中のお嬢様に人生を羨まれる

楽しそうですわねぇ、あなたの人生。

好きなときに寝て、好きなときに起きて、美味しいご飯は黙っていても出てきて。

そんな恵まれた環境にいながら、だるいだどうだと言い訳を付けて、娯楽に浸るか、自分の楽しい楽しい思考の世界に閉じこもるだけ。

そのくせ、他人にその考えをひけらかして、自分がさぞかし優秀な人間であるように見せかけて。

羨ましいですわ、あなたが。本当に楽しそうで。

でも知ってまして？
夢を見ているだけじゃ何も変わらないんですわよ？

「思考は現実に影響を与えられない」あなたが昔考えていたことでしたわねぇ。

その通り、賢いですわね〜

人間行動しないと何も変えられませんの。
行動して初めて他者に影響を与えて、社会に影響を与えて、そうやって世界と関わっていくんですのよ？

今のあなたはどうでしょう？
毎日その快適なお部屋の中で、くるくるくるくる物事を考えるだけ考えて、なーんにもしない。

どうなるかはわかりますわよね？
なーんにも起こらないんですの。

あなたがくるくると考えているその夢も、その希望も、ぜーんぶ何一つ叶わないんですの。

わかっていても動けない？

そうですわよね、動けていたらもうやっていますものねぇ〜？

でもほら、ご覧なさい？

自ら動いて、世界に働きかけられる方は何かを成して、そうでない方は何も残さず死んでいく。
そんな当たり前の摂理に従って、時は流れ、世界は変わり、すべては前に進んでいく。

あなたが動いていない間にも。

私だってこんな事いいたくないんですのよ？
言わせたのはあなたですわ。

心の中で自分自身を否定して、罰を受けた気になって、それで許されようとしているあなたが。

その自己否定さえも、心の中に生み出した他人に押し付けた醜い醜いあなたが。

でも、あなたはそれでいいんではなくて？
いくら動いていなくも、いくら醜くても、私が羨むくらいに幸せに満ちた時を過ごしていらっしゃるでしょう？

そうやって自分の思考という夢に溺れて死ぬのも、きっと楽しい人生ですわよ？