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時刻表をめぐる冒険

あなたは時刻表を読めますか?

こういうのじゃなくて

こういうやつです。

え、なんやねん…て思う人のほうが多い気がします。でも読める人にとっては、これは「冒険の書」とも言える魅惑の本、なのです。

私と時刻表の出会いはたぶん、中学生ぐらいのとき。叔母はいまでいうフリーターで、絵を描きながらバイトしながら、という気ままな暮らしをしている人でした。彼女は夏になると、山梨に絵を描きに行ったり。その時に使っていると見せられたのが、時刻表だったのです。

大学に入って、大学生っぽいことをしたいと思った私は、夏休みに青春18きっぷを買って日本縦断を計画。その時もまず、時刻表を買って旅程を立てました。

時刻表を見ると、この電車はどこまで行くのか。どの駅で乗り換えたらいいのか。そんなことがわかります。

新卒でJR東日本に就職して、北関東の駅に配属されると、時刻表は仕事道具になりました。↑の写真のような小さいサイズではなく、A4?ぐらいで、1000ページぐらいあって、JR路線のすべてと、その駅が記載されているのです。ちなみに大きいのも普通に本屋に売ってます。

お客さんの希望の列車が取れなかったら、時刻表とにらめっこしてどうにかいい旅程を考えたり。この駅には何時につきますか?という質問もよくあったので、よく使うページにはシールを貼ったりしていました。

そして片田舎の駅だったので、夜になるとお客さんがぱったりと途切れる時間帯がありました。そういうときは窓口の整理整頓をしたり、仕事に必要なあれこれを作ったりしていたのですが、それも全部終わってしまうこともあり…そこで登場するのが、時刻表。時刻表を見ながら次はどこに行こうかなと考えたり、古い号(毎月出るので)をもらって自分が乗った路線にマーカーで線を引いたり、到達が困難そうな駅を見つけたり、なんて遊びもしていました。結果的に業務知識が増えるので一石二鳥でもありましたからね。笑

ここで一句

業務知識 辞めたらただの マニアです

それはさておき。

今年も時刻表を買って、ちょこっとでかけてきました。結果的になんだかあまり時間も休みもなくて、熱海に行ってきたのと、福井に出張にいったついでに北陸本線から湖西線に乗って、京都まで寄り道したぐらいで終わってしまいそうですけど。

時刻表を見ているだけで、どこにいこうかな、この路線はどんなところを走っているのかな、と妄想旅行ができるので、時刻表ぶんの元はとったといえましょう。

来年こそは、乗ってみたいと思いつつなかなか行けてないところに乗りに行くぞ。と思う夏の終わりなのでありました。



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