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(129)デタラメの系譜

庭仕事していたらお隣の方から庭で作られた人参をいただいた。立派なニンジン!お上手ですねえと感心してしまった。

庭で集めた枯れ草でおもいきって大きく束ねて吊るしたり立てかけたりし、リース型は難しいけれど大きくまとめるのは割合簡単で家のあちこちに置いておく。干してそのままより小ざっぱりして気分がいい。

午前中に届いたエッチングのプレス機について調べていたら何かが違う、おかしいなと感じていたが刷り板が無いのだった。持主は故人で使い方の知らぬ者ばかりでやり取りしたから、失くしてしまったか忘れたかと考えていたが、はて、この下に敷いたサイズの半端な鉄板は何だろうかとよく見てみたら、なんとこれが刷り板のようだった。場所も端っこのこの置き場所では動かせないし、そうなると部屋を変えなければならないが、そのままするっと設置するスペースなんてないから家具を移動する必要がある。鉄板の置き場を間違えたのは運送屋さんだけど、部屋の移動はしてくれるだろうかとすごく不安だ。

だいたい、実家はものごとがデタラメに進む家で、私は社会に出てから世の中の人たちはなんてマトモにちゃんと動くのだろうと驚いた。私も事前に確認する作業が苦手なのでツメが全く甘いのだろうと思う。きちんと物事を進めるよりも、ランダムな方ができるし、あと土壇場に強い。緊急時にはものすごく冴えてくるけれど、この冴えはふだんは発揮されなくてボンヤリしている。でも緊急時なんて滅多にないし無い方が良いのだし、基本設定が日本的な社会にマッチングしてないよねと思う。


友だちが送ってくれた栃の実みっつとカタツムリと庭に落ちていた鍵。古い小瓶とか絵の具とかも土の中から出てくる風変わりなクロネコ谷の家。

ま、何とかなるさ。それでいいのさ。

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