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利尻島初訪問ソロキャンプ1日目 稚内までワープ

5月中旬すぎ、これまで未訪問だった利尻島に、初めて行ってきた。
訪問のきっかけはこのきっぷ。

6日間道内のJR線乗り放題のこの乗車券・自由席特急券、おまけに普通指定4回利用可能なきっぷが、どうせなら遠くへ行きたいと常日頃から思っているアタシのバックパッカー心に火を点けた。

朝7時半札幌駅発の「特急宗谷」の自由席はまあまあの乗車率だった。

それでも旭川を出る頃には席はだいぶ空いてきた。
前日あまり睡眠がとれず列車内の大半の時間を居眠りで過ごしたアタシは、抜海を過ぎ、利尻・礼文の島影を望むことができる場所までワープをした気分だ。

利尻富士の山頂は雲がかぶっていた。

終点・稚内駅にて、乗ってきた特急宗谷は折り返し特急サロベツになる。

稚内駅を出てフェリーターミナルへ向かう。

ターミナルビルに入って正面に2等自由席乗船券の発券機がある。

2等自由席は事前予約不要で、当日購入しそのまま乗船する。

乗船口で係員がスキャナをかざしてQRコードを読み込めばそのまま桟橋を渡り乗船となる。
2階への階段を登り切ると雪を纏った利尻富士の写真が迎えてくれる。

白い恋人のパッケージは利尻富士だったんだな。

1階には土産物屋があり、2階待合室には食堂がある。

出港15~20分前に、徒歩の客が乗船開始。

サイブリア宗谷の2等自由席は座席だった。これはラッキーだった。

港を出た船はノシャップ岬をぐるりと回り、利尻島へ向かう。

ノシャップ岬には、今だからこそ見ておきたいものがある。
自衛隊のレーダーサイトだ。

そう。
稚内は、最前線の街なのだ。

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が行われている今、見ておかなければ、と思ったのだ。

途中、僚船とすれ違う。


船首にぶつかる波が白く砕ける。

このあと強風にハットを飛ばされた。
ハットと衣服を繋ぐコードを持っていたのにあご紐があるから油断して着けていなかった。
油断大敵だ。
無事拾えてよかった。

鴛泊フェリーターミナルを出たら、面白い雲が浮かんでいた。
富士山の上にかかっていたら吉兆と喜ばれるレンズ雲だ。

特急→フェリーとイスに座りどおしだったので足がむくんで歩くのがなかなかにつらい。
強い風にあおられながら途中の商店で夜の食材を購入し、キャンプ場までよたよた歩いて利尻島ファミリーキャンプ場「ゆ~に」に着いた。

フリーテントサイトは520円の入場料のみ要。
管理棟で受付をし、風に飛ばされないようにペグで仮止めしながら、少しでも風よけにならないかと、フリーテントサイト唯一の木々の間に急いでテントを張った。

ごうごうと山が鳴り、風が吹き付けてくる。
やがてバラバラと雨がテントを打ち付けだした。

そんな中土間部分で作った利尻島1日目の夕飯は、炊いた白飯と北見のメーカーが出している味噌ホルモン。

風の音で飯が炊きあがる音を聞き逃し、およそ1年振りにコッフェル底部をアミメキリン柄にしてしもた。

ま、いっか~。

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