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保健室 「息をするように嘘をついてしまう。」

こんにちは。
やどかり保健室にようこそ。
ゆっくりしていってくださいね。

先日はお手紙をくれてありがとう。

嘘をつく

今日はこのことについて話しましょうね。

たくさん、嘘をついてしまうんですね。
「小さい頃からずっと。」「こんな自分を愛せない。」と言っていますね。
長く長く、苦しんできたことと思います。

あなたが嘘をついてしまったように、
これを読んでくださっている方も、嘘をついたことがあると思います。
もちろん、私も嘘をついたことがあります。

嘘も方便という言葉もあるように、全ての嘘が悪いこととは限らないかもしれません。少なくとも私は、そう思います。

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でも、あなたは自分が嘘をついてしまうことで、とても苦しんでいますね。
きっとそれには理由があるんだと思います。

あくまで私の想像なので、間違っていたら聞き流して欲しいのですが・・・
あなたは小さい頃から、ものすごく怒られて育ってきたのではないでしょうか?
そして、謝っても許してもらえず、あなたの人格やあなた自身を否定されたことがあるのではないでしょうか?

「自分を良く見せたいから嘘をつく。」と理由を書いてくれたけど、むしろ「怒られる!」「否定される!」と思って、自分を守るために反射的に嘘をついてしまうんじゃないかなと感じました。
過剰に怒られたり、全否定されたりし続けたら、本当の自分を隠してしまいますよね。あなたはこんなに正直で、まっすぐなのに。

そんな状況でもあなたは「等身大の自分を相手に見せたい。」と未来の希望をもっている方で、とても素敵な人だなと思います。
「どこから直せばいいか。」と前向きなパワーをもっていて、応援せずにはいられません。

そんなあなたに、私から2つ、応援のメッセージを贈りたいです。


どうか、嘘をついてしまう自分を責めないでください。

だって、それはあなたが自分を必死に守るために試行錯誤して生きてきた防御策です。
責めてしまいそうになったら、「今までよく頑張ったね。」って褒めてあげてください。

嘘はこれからもついてしまうことがあると思います。それでいいと思います。
少しずつやめていきたいと思うなら、嘘にも色々ある中で、まずは「自分の心につく嘘」をやめてみてください。

本当に好きなものを、「これは好きじゃない。嫌いだ。」と思い込んでいませんか?
本当は好きな人を、「この人のことは好きじゃない。関わらない。」と思っていませんか?
本当は嫌いなことに、笑顔を作って受け入れようとしていませんか?

等身大の自分を相手に見せるためにも、
まずは等身大の自分を感じることをしてみてほしいです。

何に感動するのかな。
何が好きなのかな。
誰が好きなのかな。
こういう匂いは好きだな。
こういう音楽が好きだな。

自分の心の中で、大切にして、思ってください。
そして、その好きという気持ちを育ててください。
誰にあなたをどう否定されたとしても、あなたの心だけは否定することはできません。

今まで守ってきた自分と、少しだけゆっくり会話をしてみてくださいね。
あなたの一番の理解者に、あなたがなってあげてほしいです。

私も、あなたを応援しています。

放課後の保健室

もう夕方になってしまいましたね。
またいつでも遊びにきてくださいね。

今日もやどかり保健室に来てくれてありがとう。
話せて嬉しかったよ。

いってらっしゃい。

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