見出し画像

【昔の詩】 空の色

予想は出来ていた
今日が曇りであることぐらいは
それでも
階段の踊り場に
光が差し込んでいないと知った時
絶望する人が居る

雲はこんなに大きいのに
空いっぱいの雲は
しかし誰も
灰色の雲に憧れたりしない
コップの中に映る白い雲のように
風に消されることもなく
空の色を一つにしているというのに
嫌われる

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?