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【昔の詩】 呪われた薄緑色のドア

集団は見えない小屋の中に居て
中に閉じ籠って時々外へ出て行って
外の人と外の世間話をする
外の人と同じであるふりをして笑っていた

見えない小屋の見えないドアは
木漏れ日を浴びたエメラルドグリーン色で
そのドアに手を触れると
意思もないのに小屋の中に入っているのだ
気が付けば

私は何も出来なかったのだ
その小屋の中で
そして合鍵を持たずにそこを後にした日から
私は外の人を見る目で小屋の全景を見て懐かしむのだ

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