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GIVE and TAKE

最近よく聞くギブの精神。色んな場面で話題に出てきてさすがに読みたくなった。

結局筆者の主張は「情けは人のためならず。」親切は相手のためになるだけでなく、やがては良い報いとして自分に返ってくるよと。

だが、そうまとめるには何ともミスマッチなこの真っ赤な太文字のGIVE&TAKEという表紙。いったい何が綴られているのか。

1. 内容サクッと

まず、人間の思考と行動はギバー、テイカー、マッチャーの3種類に分けられる。

 ギバー(与える人):まず与える。見返りは関係なし。 
 テイカー(受け取る人):自分の利益が一番。そのためならギブでも何でもする。
 マッチャー(バランスを取る人):与えられたら与え返す。等倍返し。

面白いのは成功から最も遠いのも、最も成功しているのもギバーである、という見解。つまり、同じギバーとはいえ、利用されるただのお人好しにも、与えることで成功を手にする最高の勝利者にもなり得るということ。

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本書では、数々の調査結果をもとに、成功するギバーの共通点を徹底分析し、与えることがどのように成功につながるのかを解説している。

2. モヤモヤ

でも自分の成功のためにギブするって結局戦略的なテイカーじゃん?

調査対象の成功しているギバーたちは成功を目的としていない。あくまでも相手のことを最優先に考えて行動した結果、与えられる人となり成功している。

本書では成功!勝利!戦略!といった結果が前面に押し出されている気がして時々モヤモヤ。

読者が注目すべきは、ギバーたちの根底にある素晴らしい考え方な気がする。

3. ハッとした3つの考え方

成功しているギバーたちに共通する、見習いたい考え方が3つあった。

1. 自分を含む、みんなの幸せを最大化する

 テイカーは自分が1番大きいパイを、マッチャーは相手と同じ量をとる。でも結果美味しいなら自分だけ得する必要も、自分を犠牲にする必要もない。足りないなら、みんなが幸せになる方法は何か。パイをおっきくしよう。

2. 成功は感謝、失敗はチャンス。

 何事も1人では達成できない。褒められたら誰のおかげかを考え感謝する。失敗が成長につながるのは誰もがわかっているはず。誰のせい?なんて言ってる間に自分にできることはなかったのか、失敗から学べるだけ学んじゃおう。

3. この場合、「相手」ならどう感じるか

 相手の気持ちを考える。心がけていたつもりだったが、「私」が相手ならどうか、と考えていたことに気づいた。これだと押しつけにもなりかねない。一度自分の箱から出て、可能な限り相手の状況や感情に寄り添って初めて思いやりになる。

✔︎Next Action

他者思考の行動を増やす!

こんな自分でも相手に何かしてあげられるかな、という考えを大切に。結局は思いやり謙虚に尽きるのかな。心のゆとり大事!

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