マガジンのカバー画像

M&Aアドバイザープチお役立ち情報

12
私が経験したレアな案件ケースや、ちょっとした手続きのテクニックなどの豆知識をシェアします。
運営しているクリエイター

#継承

買収企業の買いニーズ例②建設業の商圏拡大の例|M&Aアドバイザープチお役立ち情報

こんにちは。かきもとみさです。私はM&Aアドバイザーの仕事をしています。 買収企業側の目線で事例紹介をしてみようと思い、記事を書いてみています。 ◆第1弾はこちらから!(食品製造業の例) 九州から東京へ進出し、商圏を拡大したい建設業として顧客との契約も下請け先も確保したい今回は建設業の例です。 買収企業は九州を本社とする建設業(主に電気工事)で、アジアにも進出している勢いのある会社でした。 東京への進出も過去に試みたのですが、福岡が拠点だったため、福岡から要人

会社分割するメリット:事例1|M&Aアドバイザーのお役立ち情報

こんにちは。かきもとみさです。私は世の中で数少ない女性M&Aアドバイザーとして仕事をしています。 ここ最近のM&A案件は、事業承継系が多いです。 事業承継系の案件というのは例えば、創業社長や2代目、3代目社長が高齢化し、後継者がいないために「第三者承継=M&A」を選択するというパターンです。 で、ここ最近いくつかM&A案件として売却に動く際に、「会社分割」をすることが結構あったので、そのメリットをお伝えしたいと思います。 詳細な法的手続きなんかは、いつか別途詳し

事業譲渡スキームで建設業許可を継承させる方法②|M&Aアドバイザーのお役立ち情報

前回記事に続き、建設業許可の継承についてです。今回はそのやり方をざっくりとですが説明します。 事業譲渡契約書締結がスタートまず、事業譲渡スキームで売主から買主に建設業の許認可を継承する場合には、双方の事業譲渡契約書の締結が「スタート地点」となります。この契約書をベースに、どの許認可を継承するのか、どの資産を継承するのか等を明らかにした上で、許認可継承の申請手続きを行うからです。 ここで、契約書作成の面で下記の点について留意しました。 ①締結日と譲渡日 事前に国交省に確

事業譲渡スキームで建設業許可を継承させる方法①|M&Aアドバイザーのプチお役立ち情報

こんにちは。かきもとみさです。私は世の中に少ない女性M&Aアドバイザーとして仕事をしています。 本日はM&Aのお役立ち情報です。 今年は建設業許可を持つ企業さんの案件を珍しいスキームで譲渡完了できたので、ご紹介したいと思います。 「許認可事業」は株式譲渡が王道だけれども・・・それは「事業承継」スキームで「建設業許可」を継承するというものです。 今回の売主は、自社保有の不動産が大きく保険資産など対象事業とは関係ない資産の所有者変更に労力と費用がかかることなどから、