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日向坂46「希望と絶望」から考える令和のマネジメント

※今回の記事は日向坂46の映画のネタバレを含みますので、あらかじめご了承ください。

先日、楽しみにしていた日向坂46の映画を観に行きました。上映中は観ていて辛くなるシーンが多くずっと泣きっぱなしでした。

そんな中、私には違和感を感じるシーンがありました。
今野さんが語った日向坂の魅力として、「がむしゃら感」についての言及です。

「がむしゃら」というのは「1つの目標に向かって、後先考えずに夢中になって行動する」という意味を持ちます。その危うさこそが日向坂46の魅力や強みと語っていました。
その魅力については、
私とても感じているので共感できました。
ただ、それをマネジメント出来ていないことがこの映画を観て改めて問題だと感じました。

メンバーのがむしゃらさに対して、ブレーキをかけてあげる大人がいないことが問題だと感じました。
物事を全力でやり続けると人は絶対に力尽きてしまいます。
日向坂メンバーは仕事の無い時代を経験しているので、もらった仕事に対して手を抜くことが出来ません。
そして、結果的に体調を崩してメンバーが休養してしまいました。

確かにがむしゃら感は魅力ではあるが、ファンは体調を崩してまで求めていない。
ファンが1番悲しいのは推しが元気じゃないこと、アイドルとして活動していないことである。

がむしゃら感を魅力として売るのであれば、誰かがメンバーを管理するのが必須だ。

プロ野球の佐々木朗希選手のマネジメントはお手本になるだろう。
今年、完全試合を成し遂げた佐々木朗希選手。
彼が全力でプレーをし続けられるのは周りの大人たちのおかげである。

高校時代の2019年夏の岩手大会。佐々木選手を擁した大船渡高校の國保監督は、決勝で登板させなかった。
登板回避した理由は「故障を防ぐため」
成長過程である佐々木が160キロ超の剛速球を投げてケガを負うリスクを考えて決勝で起用しなかった。
この登板回避は当時、賛否両論が渦巻いていた。
佐々木選手の将来を守る英断だ。

また、プロ野球選手になってからもすぐに一軍で投げさせず、体力作りに注力させた。
プロ野球の興行としては1年目からバンバン投げさせてチケットをたくさん売ることも出来ただろうし、チームも勝てたかもしれない。
それでも、佐々木選手の将来を見据えてロッテはじっくり育てた。

このように才能ある人材も大切に管理しないと発揮する前に潰れてしまうだろう。
大船渡高校の國保監督や、ロッテの吉井ピッチングコーチは当時とても過保護などの批判を受けた。
それでも守り切ってみせた姿に
私は1野球ファンとしてとても尊敬しました。

日向坂にもこのようなマネジメントが必要だと
私は訴えたいです。
全力で取り組む彼女たちは美しい。
ただ、身体を壊しては元も子もない。
無理のないように活動してほしい。
私はただそう願っています。

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