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京都暮らしエッセイ

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京都が大好きで、京都に暮らし始めました。ささいな暮らしの中で感じること、街歩きのエッセイを集めています。
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#散歩

夏の暑さにうんざりするほど、夏の朝の時間が好きになる

7月から、朝5時に起きて、1時間半ほどの散歩に出かけることを習慣にしている。冬の早起きは辛いけれど、夏は不思議とパッと目が覚めて、朝日を浴びてすっきりと起きられる。夏の暑さは苦手だけれど、夏だからこそ感じる朝のスッと冷たい空気感が、とても好きだ。そうやって、私は今日も明日も5時に目を覚まして、散歩に出かける。 京都の夏は、暑い。誰もがそうつぶやく。たしかに、暑い。けれど、昼間の暑さを嫌というほど体感しているからか、暑さを感じれば感じるほど、朝の空気感に幸せを感じられる。

この街を愛し尽くそうキャンペーン

いま私は、絶賛「この街を愛し尽くそうキャンペーン」を実施中だ。それは何かというと、引越しまでの残り少ないいまの暮らしを愛して、気持ちよく次の暮らしへ向かうためのもの。その一環として、毎日朝の5時頃に起きて、1時間半ほどの散歩を続けるようになった。 「この街を愛し尽くそうキャンペーン」を通して感じるのは、「やっぱり私はいまの暮らしが好きだ」ということ。手の届く距離に、私の大好きなものがたくさんある暮らし。大好きに触れるたびに、引越しをすることへの寂しさとブルーな気持ちが付きま

引越しまで残り1ヵ月。この街を愛し尽くそう。

引越しまで残り1ヵ月ほどになった。といっても、京都市内から京都市内への引越しで、距離でいえば10キロ以内の移動だけれど。京都が大好きな私にとっては、1キロ単位で好きな場所があるから、10キロというのはとてつもなく大きい。 いま住んでいるエリアは、とにかく私のお気に入りばかりが集まっている。15分も歩けば視界が開けた鴨川に突き当たるし、出町柳、下鴨神社、京都御所、西陣、そんな私の「大好きな京都」がぎゅっと詰まったエリアなのだ。だからこそ、本当にさみしい。これが引越しブルーとい

秋が深まっていく

最近、外を歩いていると、だんだんと秋が深まっていく景色を見ることができる。10月と11月では、同じ秋とはいっても空気感がまったく違う。9月は夏の余韻を引きずる、10月はなんだか切なく感じる、11月はじっと冬が迫っている。 11月といえば紅葉だけれど、一面真っ赤に染まった紅葉よりも、黄色、緑、赤がグラデーションのように広がる今の時期がちょうど好きかもしれない。そんなことを鴨川沿いを歩いていて、大通りに立つイチョウの木を見て、感じた。 秋が確実に深まっていて、でもどこかのタイ

鴨川で本を読む暮らし

この1年間ずっとずっと模索してきた、私にとっての心地のよい暮らし。まだまだ探している最中で確固たる「これだ」といえる暮らしは見つかっていないけれど。京都での暮らしを始めたことで、ふと「これはいいぞ」という暮らしに触れることができた。それが、タイトルにもある通り「鴨川で本を読む暮らし」だ。 今の部屋は、鴨川まで歩いて15分ほどの場所にある。街に行くにも、ショッピングセンターに行くにも、鴨川沿いを歩いていけばたどり着けるような場所。今日は天気もよく暖かかったので、午前中に仕事を

散歩中の偶然の出会い

何度でもいう。私の趣味は散歩をすることだ。京都での家探しの最重要条件は「散歩が楽しい街かどうか」だったし、1日の中に「散歩をする時間」として2時間ほどの余白のスケジュールを組み込んでいるほど。散歩が好きなのは、せわしない日々から距離を置いてぼーっと過ごせるから。大好きな音楽をたくさん聴けるから。偶然、思ってもみないような景色に出会えるから。 今日も毎日の習慣で勝手にふらふらと外にでかけた。午前中は天気もよさそうだし、紅葉を見にいきがてら散策しようかな。そう思い、京都御所を横