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京都暮らしエッセイ

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京都が大好きで、京都に暮らし始めました。ささいな暮らしの中で感じること、街歩きのエッセイを集めています。
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#旅のフォトアルバム

京都が大好きな私が、さらに大好きでたまらない場所について。丸太町~出町柳~鴨川

京都が大好きでたまらずに移り住んでしまった私だけれど、その京都の中でも、とりわけ大好きなエリアがある。それが、神宮丸太町~出町柳~下鴨神社のあたりだ。地図でいうと、鴨川が左右に分かれて、賀茂川(西)と高野川(東)に分岐するちょうどそのあたり。 晴れた日には、ついこのエリアを散歩したりカフェにふらっと立ち寄りたくなったりする。数ある大好きな京都のエリアの中でも、特別視したくなるほどにお気に入りのエリアなのだ。 今日はそんな大好きな場所で過ごすお気に入りの時間、場所をまとめて

京都暮らしの紅葉巡り。グラデーションで移り変わる日々。

京都暮らしの紅葉巡りの記録。赤や黄色、緑、オレンジ。彩り豊かなグラデーションの景色を眺めるのが大好きだ。 晴れた日には、太陽の光で葉の影がゆらゆら揺れる。真っ赤な燃えるような紅葉もいいけれど、私はいろんな色が入り交ざった「あいまい」の景色を楽しんでいたい。今年も大好きな街・京都で、たくさんの紅葉とその街の空気を味わった、その記録を。 四季の移り変わりが美しい、智積院春夏秋冬、どの季節に訪れても美しい景色に出会える智積院。20回以上行ったことがあるけれど、紅葉のピークの時期

2週間通い詰めた、京都・祇園祭の記憶

私にとっての大切な1ヵ月が終わった。そう、私が京都に移住しようと決心するきっかけとなった祇園祭。2週間、祇園祭の会場に通い続けて、やっぱり今年も京都という街の伝統を守り続けるその姿に圧倒されてしまった。日常の中に溶け込む伝統、1つ1つの祭事の意味、動く美術館とも呼ばれるほどの美しい山鉾たち。それはもう、言葉にできないほどに私の心を動かしていって。 そんな時間をただ覚えておきたくて、たくさん写真を撮った。言葉では表現しきる自信がないので、この心動いた瞬間を、写真と、ほんの少し

半年間を、写真で振り返る。京都でのささやかな暮らし【2023年前半】

あっという間に2023年も半分が経過した。2022年の秋に京都に移り住んできて、この半年、大好きな京都で冬、春、初夏の季節を過ごしてきて。京都に「暮らす」ことで、何気ない景色を大切にする気持ちや、四季の移り変わりの美しさを肌で体感することができた。 今日は、2023年前半戦に撮りためた京都での暮らしの写真を、月ごとに、たくさんnoteに貼っていきたいと思う。 日々はなんてことないことの積み重ねだけれど、感じ方やとらえ方しだいで、目の前のとりとめのない暮らしに彩りがもたらさ

京都・イノダコーヒで味わう、至福の朝食とクラシカルな時間

京都に来てはじめて、イノダコーヒに行った。イノダコーヒといえば、京都の老舗コーヒー店の代表格、みたいな存在。せっかくなので本店に足を運び、これまでもかと京都の歴史と優雅な気分を味わってきた。 1940年創業の歴史を誇るイノダコーヒ。なんともレトロなお店のたたずまいが京都の路地の一角に現れる。イノダコーヒ本店には、2つの趣の違うお店が並ぶ。1つは写真のクラシカルでおしゃれな外観の建物、もう1つは京都の街並みに溶け込むような町家づくりの建物。現在は2つめの町家のほうの店内が使わ

紅葉の名所は、新緑の名所。京都で楽しむ、緑の世界へようこそ。

5月。爽やかな風と瑞々しい新緑がきれいで、1年の中でも大好きな1か月だ。4月上旬ごろまでピンクの世界だった景色は、またたくまに、緑の世界になってゆく。緑色に変わっていくだけでなく、時間が経てば経つほど、緑が濃くなっていく気がするのだ。 瑞々しく、爽やかな季節。そんな季節に私が意識して訪れるのは、紅葉の名所、だ。青もみじとも呼ばれるように、秋には真っ赤に染まるもみじの木々も、5月になれば、それはもう降り注ぐ緑のシャワーのように、色を変える。私は、燃えるように染まる紅葉の「赤」

京都駅まわりで混雑を避けて。いつもと違う京都散策の楽しみ方

京都で暮らしはじめて早4ヶ月。とはいえ、高校生の頃に京都での初めての1人旅をしてから、数えきれないほど京都には足を運んでいる。ガイドブックに掲載されてる寺社仏閣にはほぼすべて訪れたことがあり、桜や新緑、紅葉、雪など、四季にともなう景色もたくさん見てきた。 そんな京都を愛してやまない私が京都に移住をし、暮らしそのものを京都を舞台に行うようになったときに、ふと気が付いたことがある。「”暮らす”だからこそ、できる過ごし方がある」と。 やっぱり土日になると有名な観光地やバスは大混

多拠点生活から、京都プチ定住生活へ

私はふだん家を持たずに旅しながら暮らす多拠点生活をしている。けれど、今日から2ヶ月間は多拠点生活を休憩して、京都でのプチ定住をスタートさせる。はじまりということで、京都プチ定住を決めた理由や想い、そして2ヶ月の京都暮らしでしたいことを綴っていこうと思う。 多拠点生活をしながら、好きな街に「プチ」定住2021年の10月から、アパートを解約して家を持たずに暮らすアドレスホッパー的な生活を続けてきた。「旅先でふつうの日常を楽しむ」をモットーに、将来「住みたい」と思えるお気に入りの

京都暮らしの備忘録vol.1「朝の空気を纏う京都の街」

京都にプチ定住をして早1週間。こんな感じだとあっという間に2ヶ月過ぎてしまいそうでこわい。ので、ちゃんと感じていること、気づきを備忘録として書いていきたい。 この1週間で感じたことは、朝の空気を纏う京都の街って良いよね~~ということと、属するコミュニティが変わったことについて、かな。 朝の空気を纏う京都の街が好き京都に来てからというものの、仕事がたっぷりとたまっていて全然遊びにいっていないしずっと休めていない。 けれど、なんとしてでも死守したい時間が、私にはある。 そ

京都暮らしの備忘録Vol.5「非効率な伝統の虜になる」

7月の後半は、祇園祭に捧げたと言っても過言ではない。期間中は祇園祭の雰囲気を味わうために山鉾のある四条烏丸のあたりへ毎日通った。そして、祇園祭が終わったいま、抜け殻になってしまっている。 なぜ、あんなにも祇園祭に惹かれたのか。2週間ほど熱を上げていたときのことを振り返ってみると、「何でも効率化できてしまう現代に、1,000年以上もの昔の伝統を必死に受け継いでいる非効率さ」に惹かれたんじゃないかな、と思った。この気持ちをもう少し深掘りしてみようと思う。 釘を使わずに山鉾を組

京都暮らしの備忘録Vol.6「観光と暮らしの間の休日」

私はいま、京都のゲストハウスでプチ定住をしている。どんな暮らしをしているかというと、普通に週5で働いて、週2で休みを取るような暮らし。だから観光というよりは果てしなく「暮らし」をしているという感覚で日々暮らしている。 賃貸に住むわけではなく、かといって毎日遊んでいるわけでもない。仕事もするし普通に暮らす。そんな観光と暮らしの間で休日を楽しめるのが、プチ定住の特権だ。 そこで今日はプチ定住をしている私の「観光と暮らしの間の休日の過ごし方」についてまとめてみたい。 新緑に癒