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【童話】カエルになった ぱーちゃんも だいすき ①

かおを まっかにして、 くちびるを うーんと とがらせて、 ほっぺを おもいっきり ふくらませて……ぱーちゃんは おこっています。
「ぱーちゃん、 いったでしょう? おかたづけ しないこは、 おやつは ぬきです」
ママは、 こわい かおで いいました。
「いや!!」
ぱーちゃんは、 もっと ぷうっと ふくれて、 よこをむきました。
「ぱーちゃんたら、 カエルみたい」
 ママは、 あきれた かおで いいました。
「そんな かお してたら、 カエルに なっちゃうわよ、 おお こわい」
ママは、 カエルが だいきらい です。
「いいもん。 カエルに なっちゃうもん!」
「まあまあ、 それは たいへん」
ママは、 せんたくものを ほしに いってしまいました。 
「よーし、 カエルになってやる!」 
カエルになる ほうほうなら しっています。
『まじょっこ マジョマジョ』の えほんに かいて あるからです。
 これこれ、ありました。
みならい まじょの マジョマジョが、 
『イラキイダ、 カエルに なーれ!』
じゅもんを となえて まほうの つえを ふると、 おばあちゃんが ヒキガエルに なって しまうのです。
ぱーちゃんは、 おもちゃの つえを にぎりしめました。 ちょっと ドキドキしたけれど、 とっても おこっていたので、 おおきなこえで、
「イラキイダ、 カエルに なーれ!」
 すると……

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