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ひかりこ日記49 サッカー上達の道

サッカーが好きなパパの影響で、ぱーは幼い頃からサッカーボールをおもちゃがわりに与えられている。
パパは、ボールの蹴り方が上手だと、将来に大いに期待を寄せている。

利き足の右で上手に蹴れるようになったのをみたパパは、
「反対の足でも蹴ってみたら?」
と言った。
「両足で蹴る練習しといたらいい」
ぱーは、
「こっち?」
と、左足を指して確認した後、ボールを正面に置いた。

そして、その場で両足を揃えたまま小さく飛び上がると……上手に両足でボールを蹴った。
見事に、ボールは、まっすぐ前に転がっていく。

「おお…うまいな…」
褒められて、満足げな、ぱー。
小さい声で、
「そういう意味じゃなかってんけどな…」
と呟いたパパの声は届かなかった。

それからも、両足で蹴る練習を続けようとするぱー。
今度は尻もちをついてしまい、危ないので、
「やっぱり右足だけにしとこうか」
と、今まで通り、右足だけで蹴る練習を続けることになった。

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