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”アスリートの私”と”キャリアの私”

皆さん初めまして!

私は現在、関東女子フットサルリーグの「シュートアニージャ」に所属するフットサル選手です。

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同時に日本女子フットサル界では初のセミプロ契約選手として仕事でも一流目指して活動し始めた新米社会人です。

私のことを知ってもらえてる方はおそらくサッカー選手の印象の方が強いのではないかなと思います。

2015年まではなでしこリーグの「日テレ・ベレーザ」「伊賀FCくノ一」で女子サッカー選手としてプレーしてきました。

今回noteを始めたのは、サッカー選手現役時やフットサル転向後に感じた思いを伝えたくて。

夢を叶えた私が、

「将来の夢をスポーツ選手にすることは間違いなのではないか…」

ずっと抱いてきたこの思い。

みなさんに伝える環境、機会をいただけたので、この思いを伝える新しい挑戦をスタートすることに決めました。

■”夢”を手にした瞬間

私がサッカーを始めたのは小学校4年生。

サッカーが好きで好きで、大人になってもボールを蹴っていたい。「女子サッカー選手になりたい!」と小学校の卒業文集に将来の夢を書きました。

そこからはサッカー漬けの毎日です。
平日学校が終われば急いで帰宅し電車、バスで練習へ。学校の友人と遊ぶことはありません。

この生活を10年間。
そして念願叶い、なでしこリーグのチームへ所属することができました。将来の夢であった「サッカー選手」として生活ができることになったのです。

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チームのスポンサー企業様で他の社員の皆様と比べて仕事とは言えない業務を行わせていただき、平日は夕方まで働いて夜は練習。個人トレーニング、ケアをして帰宅するのは24時頃。土日は試合。

自分の時間はほぼありませんが、それでも好きなことを大人になっても続けていられる、ファン・サポーターに応援される、仕事も紹介してもらえる、この環境で本当に感謝だらけの充実した時間を過ごすことができました。

■初めて知った”夢”が終わる瞬間があることを。

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子供の頃夢見た将来の夢は叶いました。なでしこリーグでプレーし、日の丸を背負って戦うこともできました。

子供の頃の将来の夢を叶えられる人はごく少数でしょう。諦めずに努力を続けて、その少数になれたことは本当に素晴らしいことだと自分自身でも思います。

夢見て憧れたサッカー選手。

しかし、その夢を叶え選手引退をするとき、私の心を満たしていたのは思い描いていた達成感ではありませんでした。

「後悔」「焦り」「劣等感」

現役引退を考え始めた時に「わたしはこの後どうやって生活していくのだろう…」と、夢を叶えた先の人生について初めて考えました。

自分が何をしたくて、何ができるのか…

サッカーしかしてきていない、チームの後ろ盾のない私には何もありませんでした。

同世代たちはちょうど出世やキャリアの分岐点に立つビジネスマンとし立派に生活をしているのに、私にはやりたいことはおろか”やれること”もない。

ここまでサッカーを続けてきたことを”初めて”後悔しました。大好きなはずなのに、サッカーを続けてきたことを後悔してしまったのです。

夢が終わる瞬間に呆然としました。

■向き合わず初めて”蹴る”に逃げた4年間

サッカーを引退してすぐに私は就職先を探しました。自分で就職したことがないので右も左もわかりません。ハローワークに通い一般企業で内定をもらいました。

これまでの活動とはかけ離れた仕事、生活。

今までの人生が無かったことにされている気がして、日々の生活は虚無感に包まれていました。

そんな時、知り合いから「まだボールが蹴れる体があるならボールを蹴ってみれば」とフットサルに誘われました。そこからは再びボールを蹴ることでその虚無感を埋めていくことになります。

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大阪、愛知のチームでプレーし、日本のトップリーグに所属し日本代表にも招集され充実した”蹴る”生活は送れていました。

しかし、頭の片隅には常に

「私はこのままでいいのだろうか?」「”1人の人間・社会人”として成長できているのだろうか?」

と疑問は抱いたままでした。

この時もそこには向き合わず、”蹴る”ことに逃げ続けていました。

■キャリアを主軸とした”セミプロ契約”

フットサルの引退も考え始めたときに、これまで逃げ続けてきた問題に再びぶつかります。

この先のことは考えられていないけれど、とりあえず実家のある神奈川に戻ろう。そんなことを考えていました。

するとたまたまスポンサーをしていただいていた企業様から「神奈川のシュートアニージャが面白い取り組みをしているよ。良かったら練習だけでも参加してみたら?」

そんな言葉をいただきました。

いくつかのクラブの皆様にもお声頂き練習参加もさせてもらいました。本当に私なんかにお声頂きありがたかったです。

ただ、プレーすることすら私は悩んでいました。
こんなモチベーションで練習に行っていいのか。
そんな中でもアニージャは受け入れてくれました。

練習に参加し選手の熱意や人柄、素晴らしいコーチングスタッフ・環境、運営スタッフが選手以上にいて、フットサルのルールも知らないのに夢中になってこのチームの魅力を語るその姿に心打たれました。

身内になるので変ですが、アニージャは本当にすごいですよ。クラブが会社なんです。

スポンサー営業の戦略、監督のフットサルへの思い、トレーナーのレベルの高さ、現役Fリーガーの指導。

選手もクラブも挑戦を諦めないクラブです。

さらに一番の決め手は

「キャリアから逃げることなくプレーできる環境」

でした。

オーナーにはたくさん相談しました。

「フットサルは”副業”だ。メインはちゃんとキャリアを積むことが大切。」

「引退まであとどれくらいだと思う?社会で今活躍できるか?」

「セミプロとして新しいアスリートの在り方を創っていこう。」

そんな言葉をもらい、このチームで活動することがわたしが逃げ続けた問題に向き合えるきっかけになるのではないか。
このチームでアスリートとキャリアの両立を目指していく事を決めました。

■「アスリート」を人生の通過点に

実際セミプロで何をするのか?
よく聞かれる質問です。

コーチ?
受付?

いえ違います。

「アスリートの価値を底上げする。」

これが私のMissionだと考えています。社会にでてしっかりビジネスマンとして仕事をする。

そしてその体験を共有する場をつくる。

現在も現役を続けている女子サッカー選手、全ての競技のアスリート、将来の夢に向かって努力を続ける学生・子供たち。

そんな人たちにそのスポーツを辞めるときに私と同じ思いを抱いて欲しくない。何もしてこなかった自分に後悔してほしくない。

その思いから私は、通常のビジネスマンと合わせて一つの活動をスタートします。

様々なビジネスにおける歴史や事例から

「経営」「ビジネスモデル」「マーケティング」「広報」などのビジネス知識

をアスリートでもオンライン上で学べるプラットフォームを立ち上げることにしました。

いわゆるアスリートのビジネスカレッジです。

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サービス名は

スポーツを通してwaveを起こしてきたアスリートたちが
キャリアの世界でもwaveを起こすために。
そしていろんな人を巻き込んでwaveを起こす。

そんな思いを込めて

「Rewave」

としました。

すでに10名以上の方とアスリートの学びの場を作り、ともに学びアクションしてwaveを起こしていこうと動き出しています。

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人生のほとんどを捧げてきたスポーツ。
そのスポーツで仕事をして生活してきました。
しかし、私が続けてきたのは趣味の範囲のスポーツだったのかもしれません。

好きな事をできているだけで幸せ。

20代後半にもなって、高卒選手と同じ給料しかもらえていなくてもそんな事を思っていました。自分の価値を上げる努力をしてきませんでした。

選手引退後の人生の方が長いことはわかっていましたが、見て見ぬ振りをして、ただ“蹴る“ことを続けて、選手ではない自分の人生から逃げていました。

そんな私が”自分の壁”に挑戦することになりました。

”アスリートの私”

”キャリアの私”

ともに応援してくれると嬉しいです!

さらには一緒にこの取り組みにチャレンジしたいアスリートはぜひご参加ください!!

アスリートは人生のゴールではなく”通過点″、その先の人生のために一緒に学びましょう!

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よろしくお願いします!!!

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