見出し画像

#15 【高校教師のひとりごと】理想と現実の狭間で

授業を組み立てることって、

とっても難しくて、すごく時間と労力がかかって、
でもめっちゃエキサイティングだ


私は英語がとても好き

授業の軸は

・英語を話せるようになること
・英語を楽しむこと


今年から3年生を受け持っていますが
授業のバランス、また生徒の力について

理想と現実の狭間で悩んでいました

英語をたくさん話させたい、活動をしたい


けれど、入試対応の授業をしなければなりません

たくさん英語を 話す、話す

けれど、1年生から受け持っている生徒たちに英語を書かせてみるとボロボロ、、、


主語や動詞が抜け落ちていたり、

be動詞と一般動詞の入り混じる文章が目に飛び込んできた時は(高校3年生ですよ・・・)


心底、苦しい、というか、悔しい、というか、、、

残念な気持ちになりました、でも、現状を受け止めて成長するしかありません!

ちなみに、勤務校は地元の子供が通う偏差値ど真ん中高校。ほとんどの子供が自転車通学です。


今日は、授業が2コマのみでした。

しかも、3年生の 同じクラス。

1コマ目、文法問題を解く生徒たちには、生気がなく、
なんだか、子どもたちからエネルギーを吸い取っているようでした
それでいて、受験に一生懸命向かう熱量も感じられませんでした

なんだかやりきれない思いになり、先輩教員に相談しました

先生、どんな風に授業をしていますか
生徒のエネルギーがありません

先生が話されたのは、

・語り続けること
1回じゃあ、心に響かない、頭に残らない
どう単語を学習するか、
目指す場所に向けてどう時間を使うか、
今の努力が、自分が求める将来につながること
生徒の反応に諦めず、私たちが火を絶やさない

・信念を持つこと

自分がよいと信じることをやり抜く
それが達成されるように、授業を組み立てる
ひとつの大きな流れを持たせ、すべての活動がその目標に向かっていく
コマ切れ、やりっぱなしは厳禁。

・生徒の位置を知ること
生徒のニーズと現状を知り、調節する
何ができて、何ができないのか?
どんな生徒で、何を求めているのか?
生徒は慣れきっていないか、好奇心をもっているか?
生徒の温度、熱量を感じ取り、授業のレベルを整える
「できた!」体験は彼らを成長させる

確かに・・・

いつも行う会話活動、話しっぱなしになっていました
そして、教科書とは離れた内容でコマ切れになっていました。
英語が苦手な彼らは、単語を並べて話すだけだったかも。

小テスト、1コマ目に行ったけれど
それぞれで復習にしてしまっていた
「できた!」体験はそこにあっただろうか、点数で管理するだけになっていたのかな、、

受け取った言葉を持って、2コマ目に挑みました

今日は、「道案内」のテーマで会話活動を。
穴あき英文を見せ、まずは正しい英語を考えさせました
そして、ペアで練習し、別の場所に置き換えて活動しました

いつもよりスモールステップで。
そして現在取り扱っている単元の文法(助動詞)を用い、日々使う英語を意識しました

「できた!」の声が上がり、目には命を感じました

その後、
1コマ目に行った小テストの解説をしました。

彼らのレベルを把握し、誤答が多かったところを中心に、いつもより丁寧に解説を。

理解できたか、問いごとにペアで確認しながら進み、
彼らは集中して、耳を傾けていました

前も聞いた解説かもしれないけれど、きっと繰り返すことで頭に入っていくはず

ひよっこの拙い授業記録、お許しください。

まだまだまだまだ、旅の途中

理想と現実の狭間
諦めることなく、現状を吟味し分析して、理想を目指したい

彼らが、英語を楽しみ、話せるようになる
授業を目指して邁進したいと思います


教育に携わる全ての人へ

今日もお疲れ様でした。教職の立場にあり、日々研鑽を積まれる皆様に心より敬意を表します。わたしたちの成長が、子どもの成長、そして将来に繋がっていきますね。教師って、未来を明るくする仕事です!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?