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今更Walküreにハマったので刺さった楽曲を羅列する

アローラ、岬サニーゴです。

いつかの記事でワルキューレのライブを見たと書きましたが、その延長でマクロスΔのアニメを見たところ想像以上にハマっています。アニメのストーリーの特に終盤はSF文脈(マクロス文脈?)のようなのが使われてて、SFの知見があまりない自分はよくわからない点が多々ありました。が、シナリオの展開や世界観、それにキャラの内面の移り変わりがよくて楽しめました。

そしてコンテンツ履修を通して一番刺さったのは、多数の強い楽曲です。まず全員歌が上手ですしオケの作り込みも凄まじく、その時点で圧倒されます。その上でアニメの各シーンで適した歌詞や曲調が使われ、そのシナジーのために多くのアレンジも為されていて、アニメの音への力の入れようにいたく感服しました。

ということで、今回はワルキューレで好きな曲を列挙するだけです。


好きな曲々

いけないボーダーライン

アニメ第1話からこれが流れるの、素直に脱帽です。ワルキューレの曲の特徴としてオケの楽器数が多いのがあると思っていて、そういう意味でも第一話に相応しい曲だと感じました。個人的にこういうノリノリの曲調はとても好みです。

歌詞もかなり凝っていると感じていて、恋愛文脈と戦闘(dogfight)文脈が上手く両立しています。全体的には恋に関する歌詞ですが、歌詞中で頻出する「G」は機体の加減速や遠心力などのGravityのことを指しており、「意識が溶ける」や「体は制御不能」はその「G」に精神や機体が耐えられなくなることを表しています。ちなみに「難易度G」はGravityという意味はもちろん体操での難度Gという単語も意識してると思っていて、第1話でハヤテがロボットを踊らせているシーンとかと重なりますね。

踊りで言うとサビ後半の「キリキリ舞い」は更に凄まじく、ギリギリ愛と韻を踏みつつ「てんてこ舞い」という意味を持つ恋愛文脈でも戦闘文脈でも通じる単語であり、またクルクル回るダンスの振りという意味であり、つまりGを感じさせる単語でもあります。そもそも第1話の状況なんて、まさにてんてこ舞いですよね。ヤバ〜〜

ちなみに、ニュートンからの連想でリンゴもGravity関連ワードですが、ウィンダミアのリンゴって何かの暗喩だったりしたんですかね?アニメ見た感じ、原罪関連では特に何も思いつきませんでした。


絶対零度θノヴァティック

2クール目OPです。1クール目のOPの「一度だけの恋なら」がこれからの希望に満ちた始まりの曲だとすれば、こちらは今後の落ちるべき結末へと向かう曲だと感じました。宇宙の壮大さを思わせる音作り(特に間奏のコーラスとか)が、人智の及ばない荘厳な冷たさを感じさせます。しかしただ冷たいだけではなく、宇宙という巨大な空間を支配するとてつもない熱量の衝撃も同様に与えてくる曲だと思いました。何が書きたいかよくわからなくなりましたが、サウナと水風呂で整った時とかに聞くとちょうどいいと思います。

次に紹介する破滅の純情はかなりボーカルの主張が激しいですが、こちらはどちらかといえばオケが作る曲調がメインな気がしています。リズム隊+αが作るダイナミクスの上に歌声が調和しているイメージです、伝わるかはわかりませんが。


破滅の純情

美雲無双。ソロのトラックもあって、それはそれは大変な声量になってます。そこそこ音圧のあるオケに負けない歌声、異常すぎる。

2クール目EDということで何度も聞いたので、そこそこ思い出深い曲でもあります。ABメロの力強さとサビのフレーズの複雑さが対照的で聞いてて飽きませんね。あとその間のセリフもそこそこ好きで、マキナ中島の「飛・ぶ・よ」がそこそこエロくて助かります。

細かいんですが、この曲で一番好きなポイントは、サビの4小節目アフタクト部分です。「ギリギリまでLove Forever 悶えるほど歌えば」の「歌えば」の部分ですね。この高音での子音なしの美雲さんの歌い方がとても好みで、他の曲でもこういう特徴を持ったフレーズが刺さりがちです。


僕らの戦場

どういうジャケ絵?

まあ美雲さんがバレー楽しんでそうで何よりです。
一部にしか伝わらないんですが、美雲さんの口と髪型がみなみけの千秋みたいでかわいいですね。そこからバレーで保坂まで想起させられるんで差し引き0ですが。

この曲は汎用戦闘挿入歌のイメージがあります。なので歌詞がほんのりマクロスΔの根幹のテーマに関係してて良いですね。あとサビの下ハモリが本当に美しい。そのせいかメロディが尖っていなくてより挿入歌として適してそう、知らんけど。

ところで、この曲の一番いいところは2Bの「もしも君じゃなかったら」でイチャつく女共だと思うんですが、皆さんはどう思いますか?

18話


Walküre Attack!

一言でいうと、攻撃的なイントロから重々しいバンドサウンドがAメロまで続き、Bメロで勢いを殺した後、サビで爆発する感じが素晴らしいですね。みなさんはどう思いますか?

パート別で言うとサビが特に刺さってて、サビ頭の力強さもサビ後半の勢いも本当に好きです。特に1サビの「愛を祈って」は母音だらけで、美雲さんの高音が刺さって気分よくなれます。サビ後の「Ah」「今」「Break Out」の"a"の伸ばしで順々に音が上がっていく感じもいいですね。自分の琴線的な何かが共鳴します。

歌詞の話をすると、2サビの「いわせないで」がラスサビで「いわせない」に変化してるのとか、こういうの本当に好きなんで助かります。あと「羽ばたくの」と「戦うの」って韻踏めるんですね。


涙目爆発音

超絶好み。いけないボーダーラインの次くらいに好きです。美雲さんがいない時期の曲なので、ハモリに回りがちなカナメ(やすきよさん)の歌声がメインを張ってて心地よいですね。あとこの3人の声のバランスが丁度いいのも刺さったポイントかもしれません。

流れるように回したABメロをサビ前で堰き止めて、感情のこもったサビでまくり上げる展開、すばらしい。間奏もコーラスが入って飽きさせないですね。

もうひとつポイントとして、『涙目爆発音』というワードのリズムが曲全体の中で特異なため、アクセントとして上手く作用しているように思います。これ文章でめちゃくちゃ伝わりづらいんですが、「なみ・だめ・ばく・はぁつおん」のリズムで歌っている中でのdとbの破裂音由来のアクセントだとか「はぁつ」でリズムを崩す感じで前のめりになりますし、最後の「おん」の4分音符特有の残響感がサビのフレーズの終わりを引き立たせます。このフレーズの後のボーカル4分休符でクソデカスネアが鳴るのも、次の展開にすぐ切り替わる感じで超絶好みです。伝われ~~~


ワルキューレがとまらない

重厚なイントロからほとんど途切れない歌声の嵐。
Cメロ以降のこれでもかって位ドロドロの濃厚コーラスの後には落ちサビラスサビに加え誠意の追いサビも続いており、感激のあまり─激情─になってしまいました~!

設定的にWalküreが歌えば歌うほどヴァール化が抑えられるので、歌声が止まらないのはちゃんと原義で偉いです。今更ですが、戦場で他の戦闘員のために歌い続けるのって大変で立派なことですね。

このシリーズに「ワルキューレは裏切らない」と「ワルキューレはあきらめない」があるんですが、どちらもそれぞれの良さがあります。メモによると、BPMが164→156になるだけでこんなに空気が変わるのかとか、独自のルビで歌詞歌うのいいねぇって自分はなってたそうです。でもこういうシリーズ物って自分は結局最初の曲が好きになりがちなんですよね。そもそも最初の曲はその後シリーズが作られるような良い曲だ、と思ってしまうからかもしれません。


ところでこの~without Freyja~でノリノリの美雲さんが一番好きです。


つらみ現在進行系

どういうジャケ絵???

Walküreのこういう頭のネジ外れてる感じというか、明確におっさん層をターゲットにしてる感じというか、言葉を選ばずに言うと最高ですね。好感が持てます。

この曲は最初聞いたときはなんかダサくね?って思ってたんですが、聞いてるうちに癖になってきました。なんというか、装飾的な音やフレーズが多くて曲全体の滑らかさが足りない、と初期の自分は感じたんでしょうね。実際それは今でも思っていますし、歌詞も特に刺さるものはないんですが、それはそれとして代わる代わる訪れるリズムに乗れるようになると、つい何度も聞いてしまいます。まだ自分が言語化か認識かができてない部分に好きな要素があるみたいなので、もうしばらく聞き続けたいと思います。


Absolute 5

最初聞いた時「五芒星って歌詞えいね~~~」って思ってたら攻防戦でした。未だに五芒星に聞き間違えるんですが、こんなところでアイドルコンテンツコンテンツで星の話されすぎた影響が出るとは思ってなかったです。助けてくれ

この曲は徹頭徹尾音圧が一定で、疾走感を殺して窮屈な悲壮感と疲労した諦観を出してるな~と最初聞いたときから思っています。実際1Aから「長い旅の果に疲れ果てた」とか言ってますし、歌声もなんだかしんどそうに聞こえてきます。実際サビに華がないのをなんとかしたいのか、サビの後半で全音上に転調して流れを作ってますね。好きだけどちょっとだけウケちゃう。
そんな重苦しい流れの中で、落ちサビのフレッシュなフレイアソロが歌詞の転換点として作用してるのが映えるんですよね、5次元→ゴキゲンとか。すべて主観です。

歌詞の話をもう少しすると、「絆で織り上げて」や「見えるくらい大音量」などが代表するように、概念的な名詞に対して少しズレた動詞や形容詞が使われています。こういうひねくれた表現を散りばめることで、落ちサビのストレートな思いがより引き立ちますね。この曲好きすぎて褒め言葉無限に出てくる。

作中での使われ方で言うと24話の落ちサビがかなり感動的ですが、個人的には最初に披露された22話でフレイアが「見上げたら」の歌詞中ずっと俯いてるのが印象的でした。メモにはそう書かれています。


最後にまた個人的な話ですが、マキナ中島の「忘れちゃえ」で毎日助かっています。感謝



まとめ

軽い記事を書くつもりだったんですが、またもやなんやかんやで長くなりました。分量も書く期間も。まあ後者についてはリアルの諸々が原因なので半ばしかたのないことではありますが。

曲の総括として各楽曲の作り込みが素晴らしく当然にボーカルも強く、なにより方向性がちょうど自分の好きな曲調なのでWalküreがよかったという話でした。また、アダルトで濃厚な恋を歌う曲を最近聞いていなかったので、形容詞としては若干矛盾していますが、新鮮でした。これはもうすぐ(というかもう)春だからといって初恋失恋楽曲と青春甘酢っぱ片想い楽曲を交互浴していた過去の自分が全面的に悪いので、反省しています。


みんなもナナシス春の花タイトル楽曲を聞いて感情になろう!


とまあ綺麗にまとまったところで、適当に〆て終わります。
一応この記事は3月分(4/27日本投稿)なので、これとは別に4月分の記事が出せると嬉しいですね。誰が嬉しいかというと、全面的に自分が嬉しいです。それでは。