島のおいしい食材「寒シマメの醤油漬け」

もうすぐで丸3年離島キッチンに属していることになるが、その中で色んな食材と触れてきた。離島キッチンは約50島の島々に直接訪れて食材を発掘し、約400業者から直接仕入れを行っている。

毎月毎月、こだわりの食材が島から直接送られてくるという素敵な場所である。その中で、これは本当に美味しかったという食材を紹介したい。

海士町 寒シマメの肝醤油漬け

これは本当に美味しい。3年間ことあるごとに食べ続けてきたけど全然飽きない。離島キッチンで最初に食べた料理もこの寒シマメ丼だったけど、未だに美味しいなぁと感動している逸品。


寒シマメとは海士町の方言で「冬」に獲れる一番美味しいスルメイカのことを島ではそう呼んでいる。ここで疑問が一つ、、、、

離島キッチンでは通年提供しているけど、どうして?

入社したての私はとても疑問に思いました。冬に獲れる美味しいスルメイカを、夏でも、春でもいつでも食べることができるのどうしてだろうか。

当時の僕は社歴の長い人に聞いてみることにした。

小池:どうして寒シマメは通年で提供できるんですか?
先輩:これを見せてあげよう

見せてくれたものがこちら

先輩:それは加工品だからだよ。(CASという瞬間凍結技術によって特殊加工されたものです。)

加工品だから冬に獲れる新鮮で美味しいスルメイカをいつでも食べられるようになっている。しかもめちゃくちゃ美味しい。

そしてこれは島にとって3つの意味があることに気づいた。

①鮮度を保持したまま島外に販売できること。
②旬ではない季節の旅行客に美味しいスルメイカを提供できること。
③価格が安定する。

やはり加工品を作ることは、インバウンドとアウトバウンド(離島と本土の中での)二つの意味で島への貢献度も高いのだと。

そして、加工することでストックが可能になり価格も安定する。一次産品はどうしても年によって収穫量にばらつきが出てしまうが、ストックが出来ることで供給量を調節出来るのは大きい。収益も見込みが立ちやすいし。

東京で寒シマメの醤油漬けを食べると、加工品を作ることの偉大さを身にしみます。


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