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食と記憶

食事について一番大切なのは何ですか?
手軽に食べられること
自然食であること
誰かの手作りであること……

私もこれまで、
時間の節約になるから手軽に食べられるものを選んでいた時期もありますし、
周りの人の影響で自然食を選ぶようにしていた時期もありますし、
彼氏にはなるべく手作りしないとって気負っていた時期もあります。


今なら「あたたかみ」を感じる食事だと答えます。
誰かの想いがのった食事、
誰かと楽しく食べた思い出と繋がる食事、
です。


夏場、食欲不振であまり食べられなくなります。ふらついて危ないので、なんでもいいから何か食べないと、という時、あるパウチゼリーを食べてお仕事に行きます。
それは私が親元を離れた後のある日のこと。風邪で寝込んで動けない時に大切な人が差し入れてくれたものなんです。だからそのパウチゼリーを食べると、栄養価云々の前に、当時のあたたかみを感じて心が元気になるのです。

またある日は冬場何となく気分が落ち込んでしまうことが続いていた時、彼氏が作ってくれたおむすびのあたたかさに涙したこともあります。


もちろん栄養価も大切ですが、一番は「あたたかみ」です。体以上に心の栄養がとれますから。
自分で自分にご飯を作る時はつい適当になりがちですが、慈しむ気持ちを忘れずにいたいですね。