[series]教員免許更新の記録[第2回]

[series]教員免許更新の記録[第2回] です。今回は、私が選んだ選択必修領域の講習の1つについてです。

タイトル 英語の「なぜ」に答える


教員免許更新講習の受講も終盤に差しかかった頃、私は桜美林大学が主催しているこの講習を受けました。
私は英語の免許を持っているのですが、それまで選んでいた講習は英語と関係ないものばかりでした。英語の教員であるのに、英語の講習を受けないまま免許を更新してしまうのも、なんだか違和感がありました。
同僚の先生が受けていたので桜美林大学がこの『英語のなぜ』の講習をやっていることは前から知っていました。その先生は講習内容の要約も作っていてそれをコピーして私にくれました。

桜美林大学の講習は他の大学よりも値段が高かったので、私は受けようか迷ってしまいました。それでも、全部オンラインで出来るという点と、単位認定が早くできるという点に魅力を感じて、申し込むことにしました。申請の期限がだいぶ迫ってきていたこともあったので。

iPhoneから申し込み

講習を受けると決まったら、申し込みをします。IDとパスワードを取得してから、パソコンで自分の情報を入力していくと、受講申込書ができました。申込書をプリントアウトして、校長印をもらいます。それから大学に送って、申込書が受理され、受講料の振込が確認できたら受講開始になります。
申込書を郵送するか、大学のウェブサイトから写真で送るか。この写真はスマホのカメラで撮って送ることができて、郵送よりも早いので大学も推奨しています。私もiPhoneのカメラで申込書を撮って送ったら、無事に受理されました。すごいシステムだなぁ…

講師 森住 衛(もりずみ まもる)先生

この講習は、森住先生の本『英語のなぜ?101問』に基づいています。各回ごとに、英語の「なぜ」と、答え方の解説があります。森住先生の講義は、聞いていてとても面白いものでした。森住先生は生徒思いであるということも、よく伝わってきました。

森住先生プロフィール(めちゃくちゃ簡単に書くとこんな感じ)

大阪大学名誉教授・桜美林大学名誉教授・関西外国語大学客員教授。New Crown代表執筆者

私の母校は関西外国語大学なのですが、森住先生が外大の教授だったことは知りません。

英語の「なぜ」に答える理由(講習内容より)

中学校9教科の中で、一番「なぜ」を拒否するのは英語科であると言われている。「なぜ」の理由が分かると、生徒も安心する。

私もこれまで、生徒に「英語は言葉だから、こういうものだと思うしかない」と言ったことが何度もあります。この講習を受けたことで、自分が英語の勉強不足であることに気づかされました。実を言うと、教員免許更新講習を受けながら、このまま教員を続けていていいのかずっと考えていました。専任の試験に落ちたこともあり、もう教員をやめてしまおうかと何度も思って、他の仕事を探してみたり。

生徒と一緒に、英語の「なぜ」を考えるのが英語教師の醍醐味

講義の中で森住先生が言っておられたことです。これを聞いた時、私の中でストーンっと納得がいきました。この時のストーンっっという感覚、今でもはっきり覚えています(笑) この講習を受けていた時、私は高校1年生の担任もしていました。高校生の気分は、その日の様々な要因によって変わります。この頃、私のクラスの生徒たちがいつもに増してわがままだった日があり、私は精神的に追い込まれていました。森住先生のこの言葉を聞かなかったら、私はもう教員を辞めていたかもしれません。

今も続けています。

受講を終えて認定試験を受験。無事に単位を取ることができました。証明書が自宅やコンビニのプリンターから印刷できるのも、桜美林大学の免許更新の特色です。ほんとにすごいシステムだ。この講習を受けたことで、私が行っている授業も変わりました。英語に限らず何に対しても、疑問があることは生徒の不安につながります。いつどんな質問が来ても答えられるように、私も基礎から勉強しています。2021年の3月で、前述していた同僚の先生は定年退職を迎えられました。先生は『英語のなぜ?101問』を私にくれました。


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