[series]教員免許更新の記録[番外編]

[series]教員免許更新の記録[番外編]です。最近、この仕事を続けるかどうか迷わされる出来事が職場内で多々あります。

やめられない

私は大学を卒業してからすぐ教職に就いて、今年で11年目になりました。教職はやりがいがあるし、楽しさを感じることもたくさんあります。それでも仕事が嫌で、離れたくて、当時の勤務校の管理職に「もう辞めます」と言ったこともあります。「辞めます」と言っているのに、どの管理職も辞めることを許してはくれませんでした。

去年の専任試験のこと

去年の10月、職場の専任教諭になるための試験を受けました。結果は不合格。自分の準備不足だとも思い知らされましたが、試験中に私語をする同僚が同じ会場にいなければ、私は合格していたのではないかなとも思ってしまいます。その同僚は合格しました。私は契約を更新して、常勤講師を続けることになりました。

募集も無い、契約はどうなるのか

今年こそ、専任の試験に合格するんだ― そう思いながら、仕事の合間に試験対策をしてきました。専任の試験の募集要項が出されたので見てみると、私の教科の募集はありませんでした。契約の更新があるかどうかも分かりません。

試験に挑む同僚たち

他の教科の同僚たちは、試験を受けます。私からするとありえないことなのですが、この職場では試験のことをオープンに話している人が多いです。気にしなければいいと思いながらも、やはり気になってしまいます。

もう限界

ここに書くのも恥ずかしいのですが、同僚たちは試験について話すだけでなく、書類選考の書類を職場で書いていました。あからさまに、大声で話をしながら。専任として働いている人も、止めるどころか一緒になって試験の話をしています。もし仮に、私の教科に今年募集があったとしても、同じことを思っていたと思います。この職場は、履歴書もまともに書けない、勤務時間中に書類を書くような人を採用するのか。そんな人を採用していて恥ずかしくないのだろうか。仲の良い同僚にもこの愚痴を聞いてもらっていましたが、もう限界。管理職に話を聞いてもらいに行きました。

やっぱり、やめられない

管理職に全てを話しました。職場で書類を書いている同僚がいること、去年の試験で私語をしていた人がいたことも。私のように、試験を受けたくても募集が来ない人もいるし、受ける資格があっても受けないという人もいるかもしれないのに―

管理職も、私の教科に募集が無いことは分かっていて、私の気持ちを聞きたいと思っていたと言っていました。配慮に欠ける同僚たちのことに気がつかなくてごめんねと言わせてしまって、逆に申し訳なく思いました。同僚には注意をすると言ってくれました。管理職との話を終えた後も、同僚たちは相変わらず書類を書き続けていましたが、管理職は約束通り、同僚を注意してくれました。

来年の契約があるかどうかはまだ分からないけれど、私はあと1年残りたいと思っています。担任を3年間やり切りたいからです。もしこの先、今の職場で専任の募集があっても、試験を受けるかどうかは今は分かりません。あと1年残りたいということは、管理職にも伝えました。もし残れなかった時にはどうするのかと聞かれたとき、私は「もう辞めようと思います」と答えました。

キャリアについて

私が「もう辞めようと思います」と言った時、管理職はこう言いました。

「キャリアが途切れてしまうのは勿体ない」

あと1年残れるのかどうかは、まだ分かりません。この職場で自分はもう必要とされていないのだと感じることもよくあります。気にするのをやめようと思っても、同僚の仕事のできなさばかりが目に付きます。私は仕事をしない人のフォローをするためにいるのではありません。それでも、こんな私にも今まで積み重ねてきたキャリアがある。それを終わらせて良いものか、考えながら過ごしていこうと思います。



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