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自分を物語る

ことばって、何だと思う? けっしてことばにできない思いが、 ここにあると指さすのが、ことばだ。 長田弘 「花を持って、会いにゆく」、『詩ふたつ』 ~~~~~~~~~~~~~~~~~ 今年もたくさん読むのだろう。 社会人になっても、年間70冊くらいは読むことができている。 電車の中でほぼ全員が携帯をいじってる。その均一性がどうにも気持ち悪かった。 テレビやYouTubeは何もしなくても全ての情報が頭に入ってきてしまって、趣味としては受け身すぎた。 そんな動機で始めた

    • 優越感をプレゼント

      誰をかも知る人にせむ高砂の 松も昔の友ならなくに 藤原興風『小倉百人一首』より ~~~~~~~~~~~~~~~~~ 人と対等でいたいと思う。 一方で、僕の周りの人は誰かを見下すことが多い。悪口が飛び交っている。 そんな環境に少なからず影響されている。 悪口が飛び交うのが当然かどうかは知らない。 それを「怖い」と思い始めたのはいつからだろう。 「見下されないように生きなきゃ」という焦燥感は、どこで生まれたのだろう。 「見下せるポイントが一個でもあると見る人は楽なんじゃ

      • 透過と思い出

        後悔とあざけりが 昔の音楽を泣いているひまに 雨がふるのを聞くがよい 上から下から おまえを支える絆の糸が 落ちてくるのを聞くがよい アポリネール「雨がふる」、『カリグラム』 ~~~~~~~~~~~~~~~~~ 生きていくのだろうか、これからも。 気付いたら、生き永らえているだけの死体になってやしないか。 そんな不安を抱く傍らで、 今年はその姿を透過させようとしている。 「いい奴」でありたい。 それはずっと前から思っていること。 人に恵まれた一年だったけど、僕は「

        • 歩く。

          城でもなく、庭園でもなく。 美しい景色でも、観光名所でもなく。 人の目を通すから風景になってしまうけれど。 風景でもない。多分。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~ バスに乗る。 電車に乗る。 歩く。 本を読む。 景色を眺める。 なにも考えずに、歩く。 なにか考えながら、歩く。 人が好きだから、一人になりたい。 好きでどうしようもないから。 電車の音。 車の音。 波の音。 機械の音。 人の声。 そんな音を背景にしながら、一人。

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          不完全に憧れる

          愛の最良の衣装 それは信頼を装うこと ふたりの嘘が必要なんだ 菅原敏 『超訳 世界恋愛詩集』 ~~~~~~~~~~~~~~~~~ 手ざわりが好き。 開いた時の匂いが好き。 文字と文字の隙間が好き。 行間が好き。 ページの余白が好き。 小説と比べて言葉数は少ないけれど。 読むことだけが主眼に置かれていないような、そんな印象をいつも持つ。 恋愛詩集を読むのは久しぶりだった。 相手を想う気持ちはいつだって綺麗で。 こんなにも瑞々しい言葉で描けるものだろうか、とか。 自分の

          不完全に憧れる

          偏りと賞

          とびちる声をあつめよう 嵐の空にぬいつけよう 木島始『回風歌・脱出』 ~~~~~~~~~~~~~~~~~ 自分の耳は偏っていると思う。自分の演奏の好みが固まってきた、ということでもあるけれど。 コンクールを聴いて、審査結果を聞いて、真っ先に思ったのはそのことだった。 自分が思ういい演奏と、下された評価が、あまりにも乖離していた。そこに、驚いた。 コンクールって、なんなんだろう。 絶対評価ができない分野で、生業も違う審査員の集合によって、順位が決定される。そんな「DV

          偏りと賞

          薄れる、でも。

          高校時代に撮った、一番好きな写真。 多分、僕が撮ったはず。違ったかな。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~ 一昨日は命日。 あの日、彼女からかかってきた電話を取らなかったこと。 その日は部活でBBQをしていて、だけど途中で「今から学校に戻る」って言われたこと。 言われた時に、なにが起きたか確信したこと。 学校に戻って、顧問から伝えられた時の会議室の雰囲気。その日は泣けなかったこと。 帰りに何人かでご飯に行ってくだらないお喋りをして、何もなかったかのように取り繕いなが

          薄れる、でも。

          親友、とか。

          23年と、あと数日で4か月。 noteのアカウントを作成したのは3年前らしい。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~ 親友という存在には憧れる。 親友ってどうやったらできるんだろう、とか。 友人と親友と恋人の違いってなんだろう、とか。 親友と呼べる人間がいないのは、一人の人間と密に接してこなかった証拠なのだろうか、とか。 時々、そんなことを考える。 でも周りには甘やかしてくれる先輩がいるし、くだらないことで笑い合える同期もいるし、かわいがりのある後輩もいる。 「親友」と

          親友、とか。