手術受けてみました。

手術室で感じたこと。

私この間、憩室穿孔、腹膜炎になって腹腔鏡下ドレナージ術を初めて受けてきました。手術室での体験はめったにできない経験だったので手術室の感じをお伝え出来たらいいな~、と思ったので書かせていただきますね。

私は裸眼が0.01でオペ室に入ったとき、周りがぼんやりとしかみえなかったのですが、(もったいなかったな~)
それでも強く心に残ったことが3つありました。


①入り口の分厚い扉は宇宙ステーションの入り口?

私は車いすを押されて、オペ室の中に入りました。
その時の分厚い扉が印象的。
私は「でかい扉だな~」と思いました。
その扉はSF映画にでてくるみたいな雰囲気でウイーンと音をたてて開きました。
そこを通った瞬間私は感じました。
「何か、空気が違う~!」
ひんやり、透き通った空気みたいな気がしました。
なんか違う空間のような、異次元?に入ったような感じ、、。
私は
「これって、換気システムのせいだよなあ。オペ室の換気ってどうなってるんだろ?後で聞いてみよ~」と思ったのでした。

→手術後に病室に来てくれたオペ室の看護師さんが
オペ室は(陽圧換気)になっていると教えてくれました。
手術をするのに外からの空気をを一切遮断して浄化した空気のみを室内に入れるようにしてあるみたいです。

「へ~、すごっ。」

私は詳しいことはよくわからなかったけど、
「オペをするのに、空気自体をコントロールするのは、おおがかりだな~。
なんか宇宙船みたいだな~。」と思いました。

②天井のまあるい光

話はオペの時までまたもどります。
オペ室に入って、ストレッチャーのようなものに寝っ転がった私の真上に見えた物は(ぼんやりとした黄色い光)でした。
私は見えないながらも、
「これ、何だろ?テレビドラマでよくみる手術中のライトみたいなのかなあ?」とぼんやり思ってました。
「かっこいい、こんなでかいライトってなかなかみないよな~」と。
これについても「後で聞いてみよ~っ」と思ったのでした。

→この光についても手術後に病室に来た看護師さんがが教えてくれました。
(無影灯)というそうです。
「影ができないようにして、手術する部分にピンポイントで光を当てるライト」のようです。

「影ができない光?へー!すごっ。」

そんな光が手術をするドクターの術野を照らしている事を私は初めて知りました。

①、②から、私は
最新技術、医療も、空気や光みたいな、(自然界をとりまくもの=環境)に支えられてるんだな~。と思いました。

あと、体の中のミクロみたいな世界が、地球、宇宙全体につながるような、環境で整うことがあると知って、
「ミクロとマクロの意外なつながり」を感じたような気持になりました。

③一番心に残ったものは、触れた手のぬくもりと人の声

オペの話にもどりますね。
天井の不思議なライトを見た後は、オペが始まる準備で背中から硬膜外麻酔を麻酔科のドクターが入れてくれました。
背中に針を刺すのは正直怖く、かなりどきどきしました。
針が入りやすいように側臥位になって丸まった私の体を、
前からオペ室のナースが動かないように支えて押さえてくれました。

私はその触れた手の感触で安心しました。

その後の手術の流れは全身麻酔がかかって、覚えていません。
ありがたいことに手術は順調でした。
手術が終わって、どやどやとドクターやスタッフが帰っていくような足音が聞こえました。
そんな時
「○○さん、手術1時間半で無事終わったからね~!」

とスタッフの一人の人が耳元で声をかけてくれたのです。
麻酔がきれてぼんやりした意識の中で聞こえてきたその声に
状況はわからないながら、私はほっと安心したのでした。

手術を経験をして
今、私の一番心に残っているのは、

(その手のぬくもり)と(声)です。

手術で命を助けてもらって感謝です。
おかげさまで手術後の経過も順調です。
ありがとうございます。


今回は私の経験談でしたが、
この話のどの部分かで、いつかみなさまのお役にたつ部分がありますように。

では~。



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