わたしが好きなトルストイの本のはなし

わたしがロシア文学が好きなわけ

みなさま、こんにちは。みるみるです。今雨が降っていて、これから強くなりそうな感じです。今日は上の話が頭に浮かんだので書いてみることにします~。

みなさま、好きな本はありますか?

私は昔から海外文学が好きでした。
特にロシア文学は人間を深く見つめる感じが好きです。
人の二面性とか、リアルに感じて、私にはすごく惹かれるテーマでした。
神は?とか人間は?とかのテーマをうだうだ、考えていくのも好きです。
ラスコーリ二コフ、さんという名前とか、日本人の私にはカタカナで書かれた早口で発音したら舌を噛んでしまいそうで、覚えるのも難しいような外国の方の名前の発音から、その国に思いをはせるのが好きでした。

心に残ったロシアの文豪の二人

私は、トルストイとドストエフスキーが好きです。

今日はまず、トルストイの好きな話について書いてみます~

トルストイ

私はロシアの話で
最初に読み始めたのはトルストイでした。
トルストイの本を三つあげさせていただきます。

①人はなんで生きるか

数ある短編の中でも特に覚えている話です。

生活に疲れた靴屋の老夫婦のところに姿を隠して人間になった神様Ⓐが修行しにくる話です。
その神様はもっとえらい?神様Bにさからって、人間界に修行にだされた神様でした。
神様Aは人間に姿を変えて、正体を隠しながら老夫婦とともに靴屋さんで何年も過ごします。
そしてその神様Ⓐは「人間の中にあるものは何か、人間に与えられていないものは何か、人間はなんで生きるか」の答えを修行の中でとうとう見つけます。
修行が終わってその内容を色々話すところは感動的でした。
また、ちょっとそれた話で修行中の神様が靴を注文しに来た人が数日内に死ぬのを見通して(人間に姿を変えていても神様だからその人の未来がわかるらしく)
靴の注文なのに、死人にはかせるためのスリッパを作っちゃう所が心に残りました。
なんか、教えられるし、励まされるし、人や世界を信頼する力になる
心の力になる話だと思います。

トルストイの民話は短編で読みやすく、その中にぎゅっとつまっていて、感動する話が多いです。

②イワンイリッチの死

この話好きです。
判事のイワンイリッチさんが仕事をして、生活して、死んでしまうという話。
私が覚えているのは、最初の葬式の場面で集まった人が話しているリアルな描写と、カーテンを選んで、新居の準備で転んで、それがもとでわき腹を痛めて、あっけなく死んでしまうという話の内容。

あと、苦しみながらも死んでいく過程のイワンの心理描写もすごいなと思って、人って死ぬときこんな感じなのかな~、と思いながら読みました。
判事ってすごい職業みたいな気がするけど、そんな人でもこんな感じの死に方?と思った気もします。
それは、淡々と、死ぬまでの話が、書いてあって、こわいくらいです。
自分の人生を生きていると必死すぎて自分の苦しさとか客観的に見れない時があるけど、この本を読むと自分の人生のちっぽけさを思い出して、
じゃあ、イワンイリッチみたいに?苦しまないためには何ができるのかな~と思ったりします。

③復活

トルストイの本で、言葉を抜き書きするのなら、復活に書かれた言葉です。


「世間に最も広く流布されている迷信の一つは、人間というものはそれぞれ固有の性質を持っているものだということである。すなわち善人とか、悪人とか、賢人とか、愚者とか、精力的なものとか、無気力なものとかに分かれて存在しているという考え方である。だか人間とはそのようなものではない。ただわれわれはある個人についてあの男は悪人でいるときよりも善人でいるときのほうが多いとか、馬鹿でいるときよりもかしこい時のほうが多いとか、無気力でいるときよりも精力的であるときのほうが多いとか、あるいはその逆のことがいえるだけである。

人間というものは河のようなものであって、どんな河でも水には変わりがなく、どこに行っても同じだが、それぞれの河は狭かったり、流れが早かったり、広かったり、静かだったり、冷たかったり、濁っていたり、温かだったりするのだ。中略

そのために、人びとはしばしばまるっきり別人のようにみえるけれども、実際には相変わらず同一人なのである。


って言葉は最初に読んだ当時、読んでいて衝撃を受けました。
「復活」の話、
結構長くて、ずっと読んで最後キリスト教の話で終わるのが
最初読んだ当時の私には、意外で?びっくりして心に残りました。
ロシアの人にとってキリスト教は大切なのね、と思った瞬間でした。

「人間は河」という言葉。


他人にも自分にもあてはめて考えると、
すこし色々気持ちが楽になるような、ならないような、
不思議と心に強く残った言葉でした。

あとトルストイの本は、長くて読んだ時ほどには覚えてないながらも、
アンナカレーニナが不倫して最後悲しいことになったとか、
戦争と平和でたくましく生きる人の姿とか
が断片的に心に残ってます。
人間への信頼にあふれていて、私が生きる上での指針というか、力になっています。
そして、これだけ文章としてすごいものを世に残したトルストイが実は若い時はめちゃくちゃ女遊びをして子供をたくさん作っていたとか、
恐妻家で最後家出して駅で亡くなったとかいう話にも、なんだかしみじみしたものを感じます。

でも、私が本当に更に深く好きなのは
ドストエフスキーなんです~~。

どうしようかな、また書いちゃおうかな~です(笑)
今日は好きなトピック、マニアックな感じで失礼します~(汗)


では、今日はこのへんで~




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