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普通列車だけで釧路まで乗り通す!~2日目(2023最長片道切符編-8)

最長片道切符編の2日目です!

前回の1日目後編はこちらから↓↓↓

まずは上川まで

快活CLUBを朝の9時頃に出発。歩いて15分ほどの南永山駅へ向かいます。

南永山駅は、昨夜途中下車をした新旭川駅から一つ隣の石北本線の駅ですが、この駅から乗車しても特に問題はありません。

普通列車に乗車し、まずは上川へ向かいます。


石北本線は、新旭川と網走まで結ぶ、途中北見峠や常紋峠といった峠越えが立ちはだかる険しい路線です。特急列車は上下合計で8本運行されており、「大雪」「オホーツク」で使われていた国鉄型の特急車両キハ183系が引退した事は、記憶に新しいかと思われます。

引退後は、根室本線の特急「おおぞら」で元々使われていたキハ283系が後を継いでいます。


10:16、上川駅に到着。特急列車はしばらく来ないので接続の普通列車を待ちます。

〈4本目〉
南永山 9:26発
↓ 石北本線 上川行き
上川 10:16着

この先上川から白滝までは、北見峠という峠を越えます。そのため、旭川・上川間と比べると本数は激減。

Yahoo!乗換案内より

特急4本・特別快速1本・各駅停車の普通列車1本という驚きのダイヤ設定。その唯一の普通列車遠軽行き、これに乗ることになります。

止まっていたのは2両編成のキハ40系。1両は、宗谷本線の急行利尻として使われていた車両の塗装がなされている宗谷色編成。

行き違いとなる特急大雪2号が上川駅に到着。


北見峠越えて遠軽へ

11:08、上川駅を出発。(ダイヤ改正前の時刻)

隣の駅の白滝までは37kmという、在来線では日本最長の駅間距離でもあります。特に、途中「白滝」という名のつく駅が昔連なっていたのはかなり有名。

奥白滝・上白滝・白滝・旧白滝・下白滝とありましたが、旧白滝駅は通学の学生1人のために残され、卒業と同時に廃止となったことで一時話題に。それを除き、現在白滝駅以外は全て、信号場に降格されました。

住んでた森に別れを告げる(?)

バッタさんが森から駆け込み乗車(走行中)をしてきました。どうやらこの方も遠軽へ行きたいようですね。

なんかこっち見てる

北見峠の直下を貫く4km以上もある石北トンネルへ。トンネル内だとものすごい風が入ってくるので、窓開けは最小限に。

トンネルを抜けると、遠軽方面へ向けて下り坂が続きます。

上川出発から50分でやっと一つ隣の白滝駅。この駅は全ての列車が停車するわけではなく、上り大雪4号以外の特急大雪号は、通過することになっています。

下白滝信号場では、上り特別快速きたみ号と行き違いがありました。

奥に行き違いとなるキハ54が見える
上り特別快速きたみ号

瞰望岩を横目にまもなくして遠軽に到着です。

遠軽到着前に必ず見える瞰望岩

12:38、遠軽駅に到着しました。これがこのまま網走へ行く列車となるのですが、運用上は別列車の扱いなので、降りて一旦改札を出ます。

〈5本目〉
上川 11:08発
↓ 石北本線 遠軽行き
遠軽 12:38着

網走行きの改札開始待ち

改札を通過し、目の前に停車しているキハ40に再び乗り込みます。奥の2番線には、旭川行きのキハ40がいます。この列車も、遠軽で運用が分割されるものの、網走から同じ列車で旭川まで走り抜く列車です。

2番線の列車のサボ


同じ列車で網走まで乗り通し

13:00、遠軽駅を出発。終着の網走まで3時間以上乗り続けることになります。

常紋峠を超えると、しばらくクネクネとした長い下り坂が続き、北見盆地を目指します。

途中の金華信号場では大雪4号との行き違い。

北見駅では、約30分の長い停車。

16:01、北見を出てから約1時間で終着の網走駅に到着。約15分の接続で、釧網本線に乗り換えです。

〈6本目〉
遠軽 13:00発
↓ 石北本線 網走行き
網走 16:01着

今見ることはできない網走駅の光景

2024年3月のダイヤ改正以降は、石北本線・釧網本線ともにキハ40やキハ54が定期運用から引退したため、今ではこのような光景を見ることはできません。

さらに網走発の釧網本線は、なんと現在では同時間帯の列車が釧路行き最終列車となってしまいました。

今回の改正で、路線経営がかなり厳しい状態にある釧網本線ではあるものの、正直やり過ぎかなと個人的に思うところはあります。


最後も釧路まで普通列車

16:17に網走駅を出発。終着釧路まで3時間半以上のまた長い旅へ。

再び普通列車に揺られますが、基本的に釧網本線では普通列車しか運行されていません。

改正前までは、あまり意味を成していなかった快速列車が運転されていましたが、ついに快速の種別も消滅。


臨時列車を除いた定期列車は、全て各駅停車の普通列車。季節限定の駅通過は、同様な措置が取られます。

知床斜里までは、しばらくオホーツク海に沿って走ります。その先、景色の良い釧路湿原の区間も通過時には真っ暗であったため、紹介は省略します。

最終的に釧路に到着したのは19:55でした。

〈7本目〉
網走 16:17発
↓ 釧網本線 釧路行き
釧路 19:55着

釧路にはネットカフェが無いと思いきや、実はあるのですが、釧路駅から徒歩約50分。…まあ歩きましたけどね。

かなり疲れ果てていたのか、結局快活クラブに到着しても何も記録を残す事なく、翌朝まで入り浸るだけなのでした。

東釧路まで列車で行けば歩く時間を短縮できたのは、着いてから気づいたのでした…


2日目の総括

石北本線と釧網本線は共に、2024年3月のダイヤ改正を経て大きな変化が見られた。キハ40やキハ54という北海道では象徴ともされる気動車で旅行できなくなってしまったことは、少し残念に思う。2024年4月以降、最長片道切符のルートとしては存続するため、その雰囲気を最長片道の旅で味わう事はできない。

こんな事になるとは思っていなかったが、最後にこのような旅行であえて特急に乗らず、鈍行で乗り通せたのは、当時の自分を褒めてあげたい。


3日目以降の記事はこちら

(更新したら貼ります!!)


ご覧くださりありがとうございました!

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