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医学生ギャラリートーク@宇都宮美術館

学会も終わり一段落して日常に…
本日は病棟実習生のギャラリートーク@宇都宮美術館🎨
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アートの授業も2019年から医学部1年生対象に開始して早6年目、1年生の頃の選択授業にでてくれた面々が立派に成長した姿で5年生実習で会えるのは胸にしみるものがあります…✨
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今回も自分、学芸員さん2人をファシリにした3チームに分かれてコレクション展・企画展(大川美術館コレクションによる20世紀アートセレクション)・屋外展示を堪能してもらいました。


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今回特筆したいのはジョルジュ・ビゴー『臨終』(写真2枚目)。ビゴーは教科書に登場する風刺画などでおなじみのアーティストですが、日本に魅せられ、世相・庶民文化を表した多数の作品を遺しています。
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お化けなどの表現でおなじみの白装束や頭の三角の白い布(あとで調べると天冠・てんかん/てんがんというようです)、土気色の肌などからの生死及び死因(疾病)の推測、葬儀だとすると後ろにいるのは家族?役人?坊さん?もしかしたら身寄りがあまりいない人なのかも・・・といった絵の中の様々な情報から本人の背景に迫る発言が続きました。
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また、本人の脇においてある鞘のない抜身の小刀。その意味合いを直接知っている学生はいませんでしたが刀がもつ一般的な役割(武器、護身用具、装飾品など)から推測が進んでいました(実際は故人に持たせる”守り刀”説が有力なようですが、抜身なのはなぜなのでしょうか…)

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