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見立ての文化

名画で鍛える診療のエッセンス
[第10回] 型にとらわれない考え方を身につける


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今回は釈迦の入滅の絵”涅槃図”を野菜で見立てて描かれた果蔬涅槃図(By伊藤若冲)でした。(作者が青物問屋の跡継ぎとして生まれ育った人だそうで、この野菜の愛嬌ある感じはそこからなんでしょうか)

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そして今回はなんといっても、魯山人の”雪虎”が紹介出来て我が生涯に一変の悔い無し・・・です笑。焼いた揚げ豆腐(虎)に大根おろし(雪)を乗せただけ、の夏のシンプル料理ですが実に美味しい&ビールに合います🍺

是非お試しを。

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こちらは厳密には雪も竹も載ってます🎋❄️🐯

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紹介:「魯山人味道」

https://www.aozora.gr.jp/cards/001403/files/54947_48516.html



から引用

雪虎ゆきとら――これはなんのことはない、揚げ豆腐を焼き、大根おろしで食べるのである。その焼かれた揚げ豆腐に白い大根おろしのかけられた風情を「雪虎」と言ったまでのことである。もし大根おろしの代りに、季節が冬ででもあって、それがねぎである場合には、これを称して「竹虎」と言う――京都での話である。
 これはまったく夏向きのもので、朝、昼、晩の、いずれに用いてもよい。まず揚げ豆腐の五分ぐらいの厚さのもの(東京では生揚げと称しているもの)を、餅網にかけて、べっこう様の焦げのつく程度に焼き、適宜に切り、新鮮な大根おろしをたくさん添え、いきなり醤油をかけて食う。
 分量と器を、その場その場で加減し、注意さえすれば、単に自家用の美食に止まらず、来客に用いても、立派な役目を果たすのである。そして美味くできれば、その味、簡適(かんてき)にして醇乎(じゅんこ)、まことに一端の食通をもよろこばすことができる。なまなかてんぷらなぞ遠く及ばない

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