プラネタリウムの朗読劇を観る
有楽町駅すぐ側に コニカミノルタプラネタリアtokyo というプラネタリウムがある。
以前から、有楽町で時間をつぶすなら映画かこのプラネタリウムという具合でふらりと立ち寄ったりしていた。そのプラネタリウムで、昨年12月より “君とみた星の物語” 冬のダイヤモンド という演目がスタートした。
1月下旬現在、2月末までの公演スケジュールは発表されているが、冬のダイヤモンドというタイトル通り同じ演目は冬の間だけだろう。
演目のあらすじや内容についての説明はここではせず、演じるという事への称賛と、個人的に舞台を観れたという事を、Twitterから気づいた奇特な人向けにつらつらと。もし、何らかで此処に辿り着いた方は、ひとまず 朝日奈寛 という役者の名前だけでも知っていただけたら、ここで読み留めてもそれだけで満足です。
さて、初演を観ることになった時わたしはこうここで呟きました。
経歴説明は今回省きますが、私は世界は違えどある時期は舞台に立つ側であったり、また人生のある時期は、チケットを買わず関係者席であったり、苦労せず良席が振り当てられるような、そんなエンタメとの関わり方をしてきました。どうかこれをマウントと受け取らず、それ故に感じてきた辛さや寂しさを少し吐き出させて下さい。
観られる側の時は、常に評価される側でいました。どれだけ僅かに根強いファンが居ても、耳心地よい励ましや称賛をかけてくれればくれる程、いつかその人を満足させられなくなるのでは、と怖くなりました。
関係者席にいた時は、自分以外の数多の人達が自分の大切な人に向ける視線やコールが針の筵でした。また、周りから、なんであんな人がそこにいるの?と言われている気がしてなりませんでした。
苦労せず良席を与えられた頃は、わかりやすく調子に乗ってました。関係者に気に入られてる、私の過去の人脈のおかげでここに居る、と。
エンタメ関連から距離をとり、その後色々あったりもしましたが、しばらくは色々な時の自分を引きずってなんとなく現在まで来てしまいました。
色々な偶然と引っかかりとで、俳優の朝日奈寛君を知り初めての観劇がプラネタリウムで演目が冬の星座。冬の星座に関する思い出や失恋のトラウマは語るに足りない良くあるものなのですが、そういう意味でのトラウマをもおまけにくっ付いてくる、なかなかなシチュエーションだった訳です。
初回に関しては、万が一の為に出入り口に近い席を選びました。
そんな杞憂も吹っ飛ばしたのは、共演された我妻もえこさんの第一声。 何の前知識もあらすじも知らず観ている私たちに「お母さん」なんだと声のトーンだけで瞬時に知らしめたのでした。そして、導入の語りから一転、今の朝日奈くんは「幼い子」なんだと。後方で観ている私まで すーっと通る声で ズドンズドンと凝り固まってたものを壊してくれました。
ああ、エンターテイメントを、やっと楽しめるようになったかもしれない。
と。
そして、そもそも自分は、観られる側見せる側としても、そういう人の支えになる事も、演者が悦ぶアイコン的存在にも、到底なれる器じゃなかったわ(笑)と、笑い飛ばせた気がします。
長くなりました。
冬の星座って有名でわかりやすい物が多いです。ぜひ冬の間に、コニカミノルタプラネタリアtokyo 土日祝日 にお立ち寄りの際は
きみと見た冬の物語 “冬のダイヤモンド”
を。
PR? 違うよひとり語りだよ(笑)
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