昔々、ある所でOLやっていた人の話。

という事で、忘れないうちに。もうだいぶ目が醒めて忘れてます。
以前下書きに似たことを書いていたので、ここら辺で成仏させてあげようと思います。ここで書いた会社にいたころのお話です。

その前にツイートした夢の話を少し補足。
夢の中で自社名名乗る時、喉がぐぁってなって言葉が出なかったんです。社名を覚えているのに言葉にならない。そこで、私は適当な社名を言って”捨て試合”をしました。取りに行かないで会話を終わらせる。
「また何かありましたら、ご連絡ください~」「では失礼します」
すると、相手の若い男性がこう言ってくる。
あなた面白いね。売りたいの?売りたくないの?
話聞かせて。
夢の中の私は、頭の中でセールストークを組み立て始める、と同時にこう思う。
可愛く笑おう。明るく話そう。夢の中の私は、夢だと気づきつつ、愕然とした。

そうだ、これが唯一の武器で、取柄だった・・。

それに気づいていた。ずっとこの手法が使えるとも思っていなかったけれど、”終わり”はすぐには来ないから、と見ないふりをしていた。ただ、その手法を良く思わない人もいた。それがこの時の上司(元取引先)。

補足が長くなりました。キャリアもスキルもない私を拾ってくれた会社では、最初はカスタマーサポートで採用されました。営業職なんて私には出来る筈もないし、それを避けてCSで応募したのに、試用期間が過ぎたら営業に回されました。外資のツール、日本代理店1号の初期メンバーです。ノウハウも実績もありません。競合他社も居ません。日本人に未知のツールを売らなければいけない立場になりました。完全に騙された、と思いました。

そこで構築した営業方法やフローは、ほとんどの人が興味ないでしょうし、もう今は使い古されてる役に立たないものなので省きます。
先の社内の派閥争いや競合他社の出現で、社内評価は上がり、キャリアアップ引き抜き等エージェントからのオファーも増えました。
小規模なセールスセミナーのケーススタディやノウハウ本に採用されたりもしました。しかし、実力が伴わない実績ほど、恐ろしいものはありませんでした。

家賃や生活費、仕事に伴う被服や美容費、交際費。それを月のお給料(年俸制、随時インセンティブ)で面倒見る暮らしをしていました。一見順風満帆にみえて、完全にブラックな輪に取り込まれてしまっていました。

その輪から抜けよう、と決めたのは、とある大手取引会社の破産が切欠です。

早朝、社長から「取引先が飛ぶから朝一番の新幹線で中京に飛んで、回収できるものは引き上げてこい」と電話。機器類の選別と荷物運び兼ねた先輩男性社員を二人連れて。

午前に到着した社には、同じように駆けつけた他の会社の人、一部の(同情的な)債権者、事務所にいた代理人、我々と同じようなタイミングで聞かされて出社していた担当者。
打ち合わせで何度も会って、遣われるもの同士酒席を共にしたり時には言い合ったり、真剣にプロジェクトを成功させようと頑張ってきた人。私を見つけると、状況の説明と貸与していた引き上げ可能な物資をまとめ、私にだけこう言って来たのです

「あなたは、ゲームのように仕事をする人で、見事だった。でも、その先にはいるのは、人、なんですよ」

ゲームアカウントだから盛ってる?と言われそうですが、実話です。

書いてて今でも泣きそうになります。実際泣いてます。
もちろんウチのような小さな会社のせいでの破産ではないのですが、わなわなと帰りの新幹線で放心している私に、男性社員は何も言えなかったようですし、あの日帰宅して開けた自宅のドアの向こうの風景と、その後の自分が忘れられません。

大きな会社を”攻略”する為に、入念にリサーチし、出せる情報はすべて揃えて、担当者との会社は、用意した選択肢から正解を探す。さながら本当にゲームのQTE。電話打ち合わせの際、私は机の上に模造紙を広げ、文字も図も書きなぐりました。それを清書し、社内コンペに何度も出し”攻略”しました。取引先との酒席も似た風に。取引先のその方は、とても誠実で真面目な方だったので、その誠意に付け込んだ事も心苦しさが増します。

、、、ここまで読む人は、たぶんもう居ないと思います(笑)
そんなこんながあっての、現職です。
昔ツイートした、現上司の「人を憎まないで肉まん食え」エピソードにつながります。感謝。

そういう風に、生きてきました。
日々流れる女性としては腹立たしいニュースに、SNSで声を荒げそうにもなっていました。

が、そんな自分も、それをどこかで利用したり命綱のように頼りにしていた事も、事実で忘れてはいけないんだ、と今朝の夢から醒める時に考えていました。


長文お疲れさまでした。
尚、この文章は個人的に記録したものなので、これとは関係ありません。
入り盆の朝に見た夢というのが、色々思うことありました。
では、しばしまた、お遊びの世界へもぐります。

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