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人類進化の貢献者としての「内在性レトロウイルス」

ダーウィン進化説によれば、DNAの突然変異と自然選択によって人類が進化してきたとされていた。
しかし最新の研究では、哺乳類の細胞内のDNA解析により、驚くべき発見がなされている。
今回は、この新たなウイルス進化説を紹介する。
ウイルス進化説の要点:

ウイルスが進化の主役: ウイルスが種の壁を越え、生物の進化に関与してきた。
遺伝子の水平移動: ウイルスによって、生物同士で遺伝子が交換される。これは個体から個体への遺伝子の移動を指す。
種の壁を越えた遺伝子の移動: ウイルスは種の壁を超えて遺伝子の移動を起こす。

ウイルスは遺伝子の運搬手: ウイルスはオルガネラ(細胞内小器官)として働き、生物が進化するために必要な遺伝子を運ぶ。
ウイルス進化説の重要性: ウイルス進化説は従来のダーウィン進化説を覆す重要な立脚点となる。
この新たなウイルス進化説は、我々が人類の進化について新たな視点を持つきっかけとなります。ウイルスはただの病原体ではなく、人類の進化において重要な役割を果たした存在なのです。

ウイルス進化説には以下の根拠があります:
ウイルス感染は宿主に何らかの利益をもたらしている可能性があり、そのため生物は感染を予防する進化を遂げていない。
多くのウイルスは生物の種や障壁を容易に横断して感染する。
ウイルスは宿主のDNAに組み込まれ、他の細胞に転移させることができる。
ウイルスのゲノムは生殖細胞に組み込まれ、次の世代に遺伝する可能性がある。
ウイルスの種を超えた感染によって異なる種で似た進化が起きることがある。
ウイルスの種を超えた感染によって普遍的な遺伝コードが存在する可能性がある。
大規模なゲノム変化が適応的な進化により起きやすい。

しかし、ウイルス感染が進化をもたらすためにはいくつかのハードルがあります。日常的に感染が起こっているものの、進化につながるにはさらなる要件が必要です。

このウイルス進化説によれば、ウイルスは単なる病原体ではなく、人類の進化において重要な役割を果たしている可能性があるというのです。これにより、私たちは進化のプロセスについて新たな視点を得ることができます。

*次回につづく

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