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出勤できない病とHSP


今日もまた、会社に行けなかった。

これで何回目だろう、気づけば常習犯になっていた。

別に仕事自体は嫌いじゃない。
むしろ自分の得意なことを尊重してくれる、素敵な職場なので満足しているし感謝している。やりがいもとても感じる。
でも、気づいたら限界がきてしまう。

小さい頃は何事も長く続けていた。
ピアノに英語教室にバレエ…習い事や部活は最低5年以上続けていた。
世間も親も、「すぐ諦めるんじゃなくてせめて3年、いや長い方が絶対良い」
そう私に言い聞かせていた。
いつしか自分の長所として「忍耐力」「継続する力」を挙げるようになっていた。

大学に入って、それまで自分のいた環境がいかにぬるま湯だったか思い知らされた。
と同時に、小さい頃から感じてきた違和感にも直面した。

高校生まで、いや、大学生になっても
完璧でいなければならない、親に叱られないように行動しなければと、無意識に自分の中に植え付けてきた。
今思えば、自分の意思は一切入っておらず、ただ他人の様子を伺い、ちょっとでも不機嫌そうな表情を感じ取れば、自分がご機嫌とりになるよう行動していた。

バイトをし、ゼミに入り、自分の将来を決めていかなければいけない。

何も深く考えず、とりあえず目の前にある宿題と部活だけに集中できた高校生までから、急に大人の思考に変換する必要があった。

バイトは気の合う同期もいて、楽しかった。
大学も好きなことを学びたくて入ったから、それも楽しかった。
でも、唐突に社会に放り出されたような気持ちになった。

何がやりたいとか、何を仕事にしたいとか、そういう思いはいつしか私のなかから跡形もなく消え去っていた。
だから就活もせず、とりあえず卒業して派遣やバイトをした。
はじめて親のご機嫌とりから抜け出した瞬間である。

でもやっぱり世間の目、親の目は気になる。
友達に会うのも気まずくなるなと思って正社員の仕事についた。
事務仕事は自分に向いていたし、労働時間は集中して没頭できるから、成果もすぐでて嬉しかった。

没頭しすぎて、体と心に支障がでているのにも気づかずに。

集中力を酷使するから、一切休憩をとらない代わりに疲労感もどっとくる。
というより、休憩していると何を思われるかわからなくて、取りづらい。

あと、没頭しているわりには人の声もよく拾う。
イライラしている人、怒っている人が近くにいると、気分も落ち込む。
そういえば昔から、テレビでも映画でも登場人物が不機嫌そうになると感情が乗り移って、疲れ切っていたな。
レストランで怒ったりしている人や不機嫌そうな人がいると、その人の会話だけ耳が聞き取ってしまい、ひどく気分が悪くなることもあるな。

結局その職場は辞めてしまった。
周りからしたら、いい職場に恵まれていたのにと、思われそうなところだった。
でも私にとって、

満員の通勤電車、多くのメンバーがいる職場、お昼も誰かと必ず食べるという状況、会話もそこかしこで飛び交うから頭が混乱、不機嫌そうな声が聞こえると怯えて小さくなってしまう。

そんな場所に居続けるのは体も心も耐えられなかった。

いつもそうなった時は決まって、
日曜の午後から暗い気持ちになり、毎日早起きできていたのに朝起きれらず、そのままどろんしてしまう。

普通だったらそんな社員は切り捨てる。前の会社は普通の会社だった。
でも今の会社は本当に優しい。元気になるまで見守ってくれる。しかも対策まで一緒に考えてくれる。
その優しさが私にはプレッシャーとなり、早く戻らなきゃと焦りが募り、復帰できずもどかしい、心苦しい日々を現在送っている。

この何回目かわからない「出勤できない病」の間に、1冊の本を読んだ。

エレイン・N・アーロン著書の「敏感すぎる私の活かし方

前々からHSPのことは知っていた。
そしておそらく自分が当てはまるだろうということも理解していた。

知っていても、なにも対策できない。
そもそもHSPはどういうもので、どうやってうまく活かすのか、知る必要がある。そう思いこの本を購入した。
1回だけではなかなか理解できなかったので何回が読んでみた。
そうすると、自分の性質が少しだけ見えてきた。
自分は直感力があり、自力でなんでも調べ、過去の事柄と照らし合わせながら答えを導き出そうとする。
創造力もあり、確かに他人からセンスを褒められることも多い。
反面、共感性や刺激に敏感になりすぎて、中途半端な状態で力が発揮できず、突如姿を消してしまう。
人の心や表情には敏感なのに、自分の心や表情には鈍感なのだ。

まだ解決策を導きだせてはいないけれど、ゆっくり自分の心を見つめて、人生を歩みながら自分の性質を活かせる最大限の策を講じていきたい。

こうやって自分の心からあふれてきた文章を綴っていくのも、創造力が養われ、自分の心と向き直ることができるので、続けていこうと思う。

…以上、このような感じで少し暗いお話から始まってますが、
自分のことや日々生活して思ったことを今後も書いていこうと思います。

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