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ジョジョミュ観劇

宮野真守さんファンが好き勝手書くnote。
ネタバレ(原作を含む)だったり、なんでも大丈夫な人向け。本当になんでも大丈夫な人だけ。

自分が好きなだけ好きなものに触れられる環境で生きるために上京し、比較的休みが取りやすい仕事に就いた人間が書いているので、そんな私の表現で傷つく方がいるかもしれません。ここで少しでも心当たりがある方は、どうぞブラウザバックして、この記事のことはお忘れください。
あなたを傷つける意図はありません。


12日

座席(読まなくていい)

まずは、まずは、すまんが、座席の話をさせてくれ。初回してお座席がなんと上手側のXA列。つまり最前列。王家のときに用意してもらった3列目(オケピあり)あたりが忘れられず、今回も絶対にそのあたりで1回観たいの意地でかなりチケットを奮発したので助かった。チケットの購入は計画的に。良い子のみんなはこんな博打しちゃ絶対にダメだぞ!

実は初日のチケットも持っていて、2階席前列でステージを全体的に見てからの超近距離戦の予定だった。
なんでもやりすぎるというのは考えもんで、観劇慣れしていなかった頃は大喜びしていただろうが、様々な箱に行って、様々な座席に座るとわかるようになってくる。ああ、最前か。ついぞ座ったことはないが、見えにくいだろうな……。

まさにその通りだった。
ステージの縁に並んだ黒いライトがどアップの座席。大体オケピで潰れる座席。ご丁寧に座高を上げるクッションが用意されている。
これ、S席ちゃうやろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

舞台の真ん中あたりでキャストがしゃがむともう何も見えない。声しか聞こえない。立っていても、たまーにライトに被る。舞台奥もあんまり見えない。あの標高が高い舞台セットの丸があるあたりより先に行かれると上すぎて、よくわからなくなる(ディオがジョースター家に行く前の歌のシーン)。ツェペリさんのシーンの池が上方しか見えない。
S席の見晴らしではない。おまえは注釈付きB席だ。

ここまで読んで、私に同情してくださったお優しい方ありがとう。
しかし、私はこの席取れて良かったのだ。このためにチケットを積んだんだ。本当は見やすい(X列以降の)3~5列目が一番なのだが。

「宮野真守」を拝むのに近すぎて悪いことはないので。(私のぶっ壊れ価値観です)(けっこう重めヤバめのオタク)(ブラウザバックするなら今)

宮野さんってさあ、ほら、生きる源じゃん。お身体から健康になるパワーが出てるじゃん。あれ、浴びたいじゃん。

宮野さんのお芝居はすごく繊細。繊細な魂を掬い上げて、指の先まで表現するのがものすごくすごく上手い。舞台だと表情のお芝居が特に好きで、まばたきやくちびるの端や頬がピクリと動いて、一瞬たりとも見逃せない。
孤独なディオの誰にも触れられない魂があの体に入ってる。

そんなん、オペラなしで見たいやん!!!!!!!!!!!

なので、私は前列を狙う。1回だけでいい。

おまえは注釈付きB席というのはどうやっても覆らないが、私は当初の目的を果たせたのである。やはり、近すぎて、上記で豪語したほど見えるわけではないが、上手前方で芝居をしてくれるところが何回かあり、私はその視界だけでかなり満足した。
あと、複数回観られる人なら、下手舞台袖の待機とハケが見えるし、役者が頑張ってる系演出の仕組み(後ろ手でこっそり小道具持ってるとか)も見られるので、まあ、悪い席ではないのだ。S席じゃなきゃ、全然売ってほしい玄人席。S席ではない。

本編

入場して目に入ったセットにまず納得した。ああ、メキシコの仮面だ。私はアニメはまだ2部の冒頭まで(と5部全部と6部途中まで)しか見ていない。捕虜?の少年がみんなが助かるなら俺をって言って、その俺が解放されちゃうあたり。なので、最後まで見てる方からしたら、私の感想はちょっと違うかもしれない。

とにかく、セット自体に仮面があったわけではないのだが、老スピードワゴンが柱の男を見つけた場所を連想させた。そして、丸い黒い円。そこは仮面であったり、人物が出てきたりするのだろうなと。しかし、豪奢なジョースター邸がこの後出てくるはずなのに、こんなに神秘寄りに振っていいのか、どうなるんだと不思議だった。

開幕で出てくるのはまさに老スピードワゴン。二部じゃん!話飛んでるじゃん!ホール入った瞬間に感じたことがまんま起こってテンション爆上がり。丸、そうやって使えるのね。そして、この舞台はスピードワゴンがストーリーテラーで引っ張っていくのねと。

次に舞台らしい民族表現で始まる。こういうアンサンブル大活躍の日常では見られない異様な空気感は舞台を観る醍醐味だ。生け贄の女の子なんか舞台でしか見れない。ただ、落ちないでくれ、この舞台装置か?という気持ちが悲しい。

もう時系列では語れない。概ね原作通りだったが、もう思い出したことの羅列にする。だって1回目だ。

ラグビーシーン入れてくれてありがとう。必死で靴下とズボンの間の生足を拝みました。せっかくの近距離なので、せっかくなので。もうこんなキモい見方しないから許して。ボクシングやラグビーシーンのマモちゃんのバレエ・ジャズダンスっぽい舞台っぽい振りが非常に良かった。ライブであまり見られるものじゃないので、本気で良かった。好き。ありがとう。好き。

ディオ初登場シーンが本当にディオ少年でびっくりした。あの長身のマモちゃんが少年のディオになっちゃって、あのブラウスとおズボンを着こなしちゃうのがすごい。どう見ても少年だったし、もう孤独な冷たいディオだった。私はメインの紫衣装のビジュアルより少年~青年期のビジュアルが刺さってしまって、そのアクスタやブロマイドを出してくれ~~~~~~~~
私はその画が欲しい。良い値で買う。頼む。

ダニーはなんと楽しみにしていた工藤さん。セチから何度となく観てきた工藤さんにこのミュで会えるのは感慨深い。工藤さん、いつもちょっと良いお役やっていらっしゃらない? 声も工藤さんが生で当てている。
ただ、ダニーの最期はどんなにディオ様を好きになっても許せないくらいトラウマ。5部をリアタイした後、本格的にジョジョを履修しようとして1部を見始めたときの挫折した理由になっている。このシーンで3回くらい1部の履修を諦めた。逆に言うとこのミュのために、このシーンをひとまず乗り越えられたのだ。ああ、ダニー。どうか、どうか安らかに眠ってほしい。
わざわざ吊り下げて火花散らさなくてもええやんけ……。でも、この演出は精神性を描いているように見えて、この演出のおかげで心の整理がついた気がする。ダニーの魂はあの美しい火花になって弾けて消えたんだ。
この愛おしい存在が与えてくれる温もりを知ることができないディオは、なんて、なんて……。

ディオが手紙を持って坂を上っていくシーンは名シーンだろう。
宮野さん、こういうお役が本当に似合う。どんどん坂上ってほしい。
てか、この舞台セットそういう風にできるのね。すげえ。そりゃ、転換とか大変ですわね。
ディオ、この時はまだこんなに情緒があるのに。どうして。もう間に合わないの……。ディオの願うことがすべて叶いますように。ディオ……。

スピードワゴンさん、あんた、ずるいぜ……!
すごすぎる。この演出天才。

15日

貸し切り公演はカテコでご挨拶があって良い。
宮野さんは人間が好き。かわいい。
ラジオもまとめて録ってるから、舞台が始まってから初めて生でお声を聞けて嬉しかった。変わらずニコニコしてて、カンパニーの皆様からも愛されているみたいで、良かった。
宮野さんファンだけじゃない劇場で話し出したらそこかしこから笑いが起こるのすごいよ。

18日

座席

下手側の端の端で、斜めから観るかんじ。S席ではなくA席では……?
見たかった登場シーンや、ディオさまのアンサンブルとの絡みの表情が見れて、複数回観劇オタク的にはまあ満足ではある。でも、S席じゃあない。

座席ガチャは位置だけじゃなくて、周りのお客様運もある。座高の物理的壁も低身長にはちょっとつらいけど、今日の隣席カップルは観劇初めてなのか幕が開いて5分くらいはオペラグラスのやり取りをしていて、ほんの小さな声でもうちは気になったよというお話。
今回、やっぱり初観劇の方が体感すごく多くて嬉しいし、あんまりルールの話して怖がらせたくないけど、アナウンスされる注意事項は愚直なほど守ってほしいのである。電子機器の電源オフ撮影禁止(開演前後可の公演もあるし、慣れてる人でも破る人はいる)と上演中の私語禁止背もたれの使用な。どんなに配慮した囁き声も声は声。非常に邪魔なのである。

本編

「星か泥か」。最初はディオも星を見て「星」って言おうとするんだよね。子どもの顔で微笑んで「 ほ し 」って小さく呟いたのマイクに入ってたよ……。本当はディオもお星さま見たかったんだよね。でも掴んだのは泥だった……。

お花2つ取れちゃったディオさま、片手ずつに持ちかえて、メイドさんに1つ差し出したかと思ったらもう1つあるよのサプライズ演出しててメロ。

ボクシングの観客女性を視線と笑顔でメロらせてて罪。

アンサンブルに隠れてるディオくん、ラグビーシーンで何気にジョジョの背中支えてたのね。大きい宮野さんが一生懸命小さくなって隠れてるのかわいい。舞台の職人芸。

いつもより狂いが強かったからか槍受け取れなかったけど、狂い表現をさらに強めて拾っててさすがだった。
てか、今日は舞台全体的に感情が強かったよね。

スピードワゴンさんの全種類アクスタ欲しいアドリブ、最高。

23日

座席

2階席上手側前ブロック。前回のS席より圧倒的見やすいA席。全部A席でええやん。お隣はおそらく原作ファン初観劇のご夫婦。今回は本当に初観劇の方が多い。ただ、こちらも興奮した旦那さんが上演中に小声で奥さんに話しかけてて、私にもそれ聞こえるんだが~? わざわざ書くほどの迷惑ではなかったが、まあ、私はそれが全くない方がとても嬉しい人間なので……。体質で意味のある言語を近くで話されると嫌でも入ってくるんだよね。そういう人もいるよって話。

今日が一番音響のバランスが良かったんだけど、座席位置の問題? 
けっこう伴奏とズレて聞こえたり、微妙に聞こえる音が違うんだよね。
ツェペリさんのジャズ曲はズレが座席位置で顕著。テクでズラしてるのか、位置でズレて聞こえるのか、本当にズレてるのかわからなくて、いつも混乱してあんまり楽しめなかったけど、みんなはどうなんだろうか。
円盤でこの音楽の意図を早く掴みたい。

本編

my楽にして初の松下さん。全然テイスト違った。今までマモちゃんがWキャストの方を見てきたから、Wキャストの妙を初めて体感した。
そして、キャストによってシングルキャストさんの息遣いも違う。宮野さんももちろんテイストが微妙に違った。キャストの影響なのか、その日の感情なのかがわからないから、もっと見たい……。

それにしても、今日の一幕のディオくん曲泣いてたね。ディオくん……。私も泣いた。
二幕はすごいノリノリだった。戦いの思考ノリノリディオさま好き。腰振っちゃってまじでノリノリ。
今日はボクシングシーン観戦女性にウィンク飛ばしてた。
あと、客降り指さしスピードワゴンさんいいなあ。

アドリブワゴンさんはイープラスやってました。1回やってみたかったんだって。杖落としてやってた。

廣瀬ツェペリさんはあんまり好みじゃなかったな。声は素敵だったけど、ジョジョいじりアドリブがうちには刺さらなかった。

ディオさまの狂いの濃さや割合の違いを楽しみに毎公演見てるんだけど、松下さんジョジョだと狂うのが早い気がした。コンプレックスの刺激のされ方が微妙に違うんだろうな。

挨拶つき貸し切り公演ありがとう。
宮野さんのコングさんおとうちゃん呼び泣いた。
おとうちゃんもイープラスやりたかったらしい。


ホクロ描いて観劇行った

ディオさま

結局、ディオさまが欲しかったものはなんだったんだろう。何もかもを持たない、手放してしまったディオさまは目の前の持っているジョジョをずっと求めつづけていて、ジョースター邸に来た時にはまだお金持ちになるとか、なにか微かでも夢があっただろうに、最後には歪んだ、中身のない「尊敬」という言葉を持ち出して、「BODY」と言い出して、満たされないものをすべてジョジョに求める姿が哀れで悲しい。