いつかのメリークリスマス
3日程東京に戻って用事を済ませてから、
また高原の家に来た。
夫はやはり自分の家が良い、東京は暑いし部屋は狭いし3日が限度だと言う。
ただ、今回初めて私のマンションから最寄り駅までバスで行き「ここはすごく便利で良い所だ!」と実感したらしい。
小さなマンションだけどエレベーターがある。目の前にコンビニがある。
徒歩1分にバス停がありバスがすぐ来る。
最寄り駅までバスで5分。
マンション1階に医院がある。
マンション前は公園。
ベランダがすごく広くて隣接する家がない。
畑がある。(新鮮野菜を直売している)
「もう少し家賃の低い所に引っ越したい」って言ってたけど、引っ越さないほうがいいよ〜、絶対いい!と断言してくれた。
わたしも東京の西の小さな住まいは気に入っている。同じ市内に4年ほど住んでいた。
大きな都立公園のすぐ近くだったので、散歩するのも楽しくて離れ難かった。
そこには夫も1年同居していた。
夫がS県に引っ越し部屋が1つ余ってもったいないので近隣に転居したのは昨年だった。
高齢無職の女性一人暮らしの部屋探しは本当に大変だった。
ようやく決まった部屋でしかも便利なので、もちろんわたしももう引っ越したくはない。懸案は家賃だけである。
ところで、夫の車に乗る時いつも音楽がかかっているので聞くともなしに聞きながら窓の外を眺めている。
前から気になっていた歌詞がある。
真夏に話題にするのもどうかと思うが、
B'zの「いつかのメリークリスマス」。
好きな歌。
この歌詞でクリスマスプレゼントに彼女が欲しがっていた椅子を閉店間際の店に飛び込んで買って電車で帰る場面がある。
誇らしげにプレゼントを渡し、心から喜ぶ彼女。素敵な場面。情景が浮かぶ。
だけど、何故?何故椅子なんだ??と
聞くたびに不思議だった。
彼女へのプレゼントに椅子?
装身具とかではなくて?
わたしは車内で聞きながら、椅子かあ…、二文字なら靴とかでも良くないか?と思っていた。
でも椅子なのだ。
きっと小さなかわいい木のスツールなのだとイメージする事にした。
ここの高原の家にも木の椅子とテーブルのセットがある。
ここは夫が購入する前はどなたかの別荘だったので家具等の多くはそのまま引き継いだ。
2階にあったこの木の椅子とテーブルは、その時から私のお気に入りだった。
どこか懐かしさを感じさせる。
以前の別荘の持ち主はここでクリスマスを過ごした事もあったのだろうか。
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