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俳句、今日から作るなら(2)

俳句結社「森の座」(師系・中村草田男「萬緑」の後継誌)の同人、家登みろくです。こちらは2020年2月に行った吟行句会のしおりです。


1)本日の流れ

・挨拶
・吟行@湯島天神
・句会@貸しオフィス
 
【手順】
  1)投句…各自、自分の句を推敲し、時間までにひとり3句を短冊に書いて提出。
  2)選句…投句された句の中から、自分の句を除いて、好きな句・いいと思う句を選び、投票。
  3)披講…投票結果を発表。作者は自分の句が読まれたら名乗る。
  4)講評…各自感想や選出の理由を述べる、質問も可。

・打ち上げ@例の居酒屋…講評中に言い足りなかったことや、質問や反省点などをワイガヤ、次回の相談も。

・挨拶・吟行@湯島天神・句会@東京都新宿区神楽坂2-16 MSビル201号室

  【手順】

  1)投句…各自推敲し、時間までにひとり3句を短冊に書いて提出

  2)選句…好きな句・いいと思う句を選び、投票

  3)披講…投票結果を発表、作者は自分の句が読まれたら名乗る

  4)講評…各自感想や選出の理由を述べる、質問も可

・打ち上げ@例の居酒屋…講評中に言い足りなかったことや、質問や反省点などをワイガヤ、次回の相談も。

2)俳句を作るコツ

※前回の復習

・季語はとりあえず入れよう
・名詞(モノ)で語ろう
・切れ字の型をマスターしよう

〇〇〇〇や〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇 
〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇や〇〇〇〇〇 (上五・中七に「や」を加える)

〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇かな (上から続けて最後に名詞+かな)
〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇けり (上から続けて最後に動詞・形容詞+けり)

・作り手と読み手の責任は半々、作って終わりじゃない

※復習終り

・視点と表現を工夫しよう

視点…変わったものを詠む、人と違うところに着目する。

▲類想:似たようなアイディア
▲類句:似たような句
▲ただごと(句):普通のことを五七五にのせただけの句(ただし、突飛なものを詠めばいいわけではない。)

類想類句やただごとの中で、一点輝くユニークさがあればいい。

白鳥といふ一巨花を水に置く 中村草田男 

白鳥の声の中なる入日かな  桂信子

・表現…散文(説明)ではなく詩的(本質・抒情)な言葉遣いを目指す。

現実にはそのような因果関係で起こる現象ではないもの同士に、関係性を見つける。

冬菊の括られてまたひと盛り 横澤放川

葉牡丹のいとけなき葉は抱き合ふ 日野草城

ただし、視点の平凡さは、表現の卓越さで補える(表現の巧みな句は、その表現に気づいた視点が独特ということもできる)。

3)今日使えそうな季語一覧

気になったらググって、似た意味の季語を探したり、例句を見てみたりしてみましょう。季語はオフィシャルではないので、「季節を感じさせる語」であればOKです。

参考になるサイト「季語と歳時記ーきごさい歳時記」

【時候】冬/玄冬/冬帝/冬将軍/冬ざれ/冬ぬくし/一月/睦月/大寒/寒中/冬の日/冬の朝/冬暁/短日/暮早し/冬の暮/寒暮/冬の夜/寒夜/霜夜/冷たし/底冷え/寒し/寒さ/寒気/凍る/氷る/凍む/冴ゆ/寒波/厳寒/しばれる/冬深し/日脚伸ぶ/春待つ/待春/春近し/節分

【天候】冬の日/冬日/冬日向/冬日影/冬晴れ/冬日和/冬の空/冬青空/冬天/寒空/凍いて空ぞら/凍いて雲ぐも/冬の雲/冬の月/冬の星/隙間風/時雨/冬の雨/霜/冬の虹/冬夕焼

【地理】冬の山/枯山/雪山/山眠る/冬野/枯野/冬田/枯園/冬景色/冬の水/冬の川/冬の海/霜柱/氷

【生活】新年会/冬服/布団/重ね着/着膨れ/セーター/コート/冬帽子/耳あて/マフラー/手袋/マスク/熱燗/湯豆腐/焼き芋/たい焼き/鍋焼きうどん/寄せ鍋/闇鍋/おでん/冬ごもり/雪囲ひ/雪吊/冬の灯/障子/暖房/ストーブ/こたつ/焚火/冬耕/大根干す/ラグビー/風邪/湯冷め/咳/くしゃみ/鼻水/息白し/ひび/あかぎれ/しもやけ/かじかむ/日向ぼこ/寒中見舞/冬館/火事/探梅/

【行事】厄払ひ/神楽/一茶忌

【動物】熊/冬眠/狐/狸/冬の鳥/冬雲雀/寒鴉/水鳥/鴨/都鳥/白鳥/鱈/鰤/河豚/牡蠣/冬の蝶/冬の蜂/冬の蠅/冬の虫

【植物】(冬)冬の梅/寒梅/帰り花/寒桜/冬ふゆ薔薇そうび/寒牡丹/寒椿/さざんか/ポインセチア/蜜柑/冬紅葉/木の葉/枯れ葉/落葉/冬木/冬木立/寒林/枯木/柊の花/冬苺/寒菊/水仙/葉牡丹/千両/万両/枯蓮/冬菜/白菜/葱/大根/人参/冬草/枯芒/枯芝/つわぶきの花/冬菫/竜の玉/冬萌/

(春)梅/蝋梅/椿/薔薇の芽/ミモザ/木の芽/竹の秋/黄水仙/アネモネ/勿忘草/チューリップ/シクラメン/ヒヤシンス/スイートピー

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