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デッサンは何のためにやるのか

デッサン。
一度でも美術を志したことがある人はやったことがあるだろう。
なぜこれをやるのか、表現力のためなのか。
今日はデッサンの話をしようと思います。

結論から言えば、デッサンとは構造理解

デッサンとは何のためにやるのか。諸先輩からは「観察力をつけるため」とよく言われます。
観察力って何だろう。石膏像一つとっても考えることはたくさんある。

・筋肉の流れ
・髪の生え方
・骨の構造
・石膏と背景の奥行き
・光の位置と影の付き方
・表情と感情

それはもう次から次に出てくる。
これらを石膏像1つから観察し、情報を整理して、画材の先から世界を作り出すのがデッサンなのだ。(と思う)

学生時代、先生から「光と影の境界線を掘り起こすんだ」というアドバイスをもらった。
掘り起こすという言葉はとても的確で、まだよくわからないものを構造を理解しながら掘り起こしていく。
そうすると良いデッサンができていくというものだった。

デッサンができないとデザインはできないのか

デザインというと幅広い。
グラフィックデザイナーやイラストレーターも兼業で行うデザイナーはデッサンができた方が良いです。絶対にいい。
表現力と画力に差がでる。(ああ、耳が痛い)

ではUIデザイン、UXデザインはどうなのか。
デッサンは必須ではないが、観察力と構造理解力はつけた方がいいと思う。
それはユーザーの理解や、画面の構造理解に繋がるから。

じゃあ、デッサンをやればいいのかといえばそうではなくて。

構造理解力をつけるために、クロッキーでもいいかもしれない。
たしかにクロッキーは高速で構造を理解し、アウトプットする事に向いている。

生物学におけるスケッチでもいいかもしれない。
スケッチもいい。情報を収集し、伝えるために整理されたアウトプットを描く必要がある。

特定の対象をとことん観察し、調べることでもいいかもしれない。
これはおすすめで、よくわからないジャンルを手法から考えて調べ、観察することで掘り起こし力が付き気がする。

大事なのは観察し、構造を理解すること。
何のためにやっているのかを考えること。

デッサンは目の前にあるものをただただ忠実に写実するのではなく、構造を理解した結果のアプトプットであることが重要なのではないでしょうか。

私自身はデッサンが苦手で、生物学のスケッチの方が得意でした。
自分にあう観察力UPの訓練を続けていこうと思います。

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