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標準語、なんやかんやムズい件②

↓前回

『多い』のイントネーションについてつらつらと語ってきたが、
これに限らず、標準語訳を失敗して衝撃を受けたことは結構沢山ある。


他に紹介したいのが、『西村』という苗字。

『西村』を標準語で『に→し↑む↓ら↓』と発音されているのを知った時は本当に衝撃だった。『中谷』『上村』などもそう。

このように3文字目以降が下がるパターンは、確かに他の苗字ならあり得る。『畑中』『森川』などが良い例だ。関西弁においても標準語同様のイントネーションになる。

しかし、『西村』『中谷』『上村』がそれに該当するなんて、関西人の誰もが予測不能だろう。

関西のとある西村家の皆さんが、関東のホテルロビーで『西村様〜!』と呼ばれ続けているのに、ついぞ誰一人反応できなかった、なんて話も聞いたことがある。


というのも、関西弁においては『に→し→む→ら→』『な→か→た→に→』と全て同一音程になる。

このパターンの四文字単語は通常、
標準語訳すると『に↓し↑む↑ら↑』『な↓か↑た↑に↑』というイントネーションになることが多い。

『小田原』『山中』『森山』などがこれに該当する。4文字苗字の中でも特にメジャーなイントネーションなので、疑いもしない。

関西人なら誰もがこのパターンを想定するので、関東では違うと知ると、皆かなり衝撃を受ける。

なぜ、『西村』『中谷』『上村』のようなごく一部の苗字に限って、イントネーションに差が出たのか...結構不思議である。

理由までは流石に私じゃ解明できないので、誰か解析して教えてほしい。

こういう特殊標準語訳シリーズ、事例はまだまだ沢山ある。また気が向いたら紹介しようと思う。

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